8月の新規上場:初値平均上昇率2.1倍、月末盛り返す-JBR5.2倍

8月に新規上場した11銘柄の初値は、平 均して公募価格の2.1倍に上昇した。上昇率は年初からの平均並み。初値急騰 後も一段高となって時価総額が1000億円を超えたブロードバンドタワーや、 公開株数の少なさが投資家の買い意欲を刺激したジャパンベストレスキューシ ステムなどがけん引した。一方、注目度が高かった一休は、初値こそ93%上昇 したが、その後はさえない展開。ほぼ初値天井だった。

8月前半は、株数の少なさだけで新規上場銘柄の初値が急騰する傾向が収 まった。構造改革の進展を期待して海外投資家が日本株を積極的に買い上げた 結果、東証1部市場が力強く上昇。これをみて「新規上場銘柄の主要プレイヤ ーである個人投資家が大型株を活発に売買したため、小型株や新規上場銘柄に あまり資金が向かわなかった」(SBI証券投資調査室・藤井知明次長)。

第2週から4週までが週1銘柄ペースでの上場だったことも、関心が集ま りにくかった要因。

しかし、第5週に入るとこうした状況が一変した。1部市場の上値が重く なったため、個人の関心が再度小型株に向かったところに、水回りなど日常の 生活トラブル解決を売り物にするジャパンベストレスキューシステム(JB R)が登場。「業態の目新しさと公開株数の少なさによる品薄感から人気化」 (UFJつばさ証券の投資情報部・船山省治チーフアナリスト)した。

JBRは上場日の30日と翌31日ともに、買い気配を切り上げただけで売 買が成立しなかった。月が替わった9月1日にようやく公募価格の5.2倍の初 値が付き、その日と翌2日にストップ高(制限値幅いっぱいの上昇)まで上昇 した。また31日に上場したオプテックス・エフエーも、初日に値が付かず、 初値成立が翌日に持ち越された。

ただ、株価指標や企業のファンダメンタルズ、事業の将来性などに主眼を 置いて「銘柄を選別する動きが出ている」(藤井氏)といい、品薄感だけにの っとった価格形成は長続きしていない。JBRと対照的に、オプテックスFA が初値形成後に下値を模索する動きとなるなど、跛行(はこう)色が強まって いる。

【8月新規上場銘柄の株価動向】
上場日 銘柄名       初値 初値/公募 高値/初値 直近値/初値
8/01富士バイオメディックス      1400000円   40%     38.0%       12.9%
8/01ホーブ         655000円  118%     14.0%       14.8%
8/02ゼロ           2350円   38%      7.2%        2.8%
8/03ブロードバンドタワー  3030000円  188%    213.0%       71.6%
8/03一休                  1060000円   92%      1.8%      -34.5%
8/05メディアクリエイト       1122円   65%      0.0%      -37.3%
8/11クロップス               1262円   20%      9.3%      -16.0%
8/17ビズネット                350円   40%     40.0%        5.7%
8/23UCS                    4010円   43%     23.0%        9.0%
8/30JBR                 1200000円  421%     33.0%       33.3%
8/31オプテックス・エフエー 950000円  156%      1.2%      -12.6%

(直近値は2日午後零時50分現在)

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