石油製品:7月輸出量は30年ぶりの高水準-内外価格差で輸出活発化

経済産業省が31日発表した石油統計によ ると、石油製品の輸出量が前年同月比49%増の209万キロリットルとなり、 1975年4月(約217万キロリットル)以来の水準を記録した。アジア価格が国 内価格よりも割高となっていることから、ジェット燃料や軽油、C重油の輸出が 急拡大した。

アジアの指標となるシンガポール市場では、ジェット燃料(灯油と同成分) 中心に国内価格よりも割高となっている。この一方、国内の石油在庫は増加傾向 を示すなど、国内需要はいま一つの状態。このため石油会社などは石油製品の輸 出を活発化させており、新日本石油の8月輸出量はジェット燃料と軽油中心に25 万キロリットルを記録。コスモ石油の宮本論常務も19日の決算会見で、内外価格 差を踏まえて「(製品を)国内で購入してでも輸出に回したい」と述べ、輸出に 積極姿勢を示していた。

ブルームバーグ・データによると、30日時点のシンガポール市場のジェット 燃料価格は、国内灯油価格(京浜地区のリム価格)に比べてキロリットル当たり 4761円高い。ガソリン(オクタン価92)も国内価格を526円上回った一方、軽 油はシンガポールが620円安い。シンガポールのジェット燃料価格は、6月から おおむね国内価格を上回っている。国内の製品価格には、原油輸入時の税金が含 まれているため、これを除くと国内価格はさらに割安となる。

共同取材、Hector Forster-Editor:Okubo

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