TYOが一時、上場来高値、グループ運営力高まる-来期も好調持続期

テレビコマーシャル(CM)やアニメの 制作を手がけるティー・ワイ・オー(TYO)の株価が一時、上場来高値を更新 した。その後は高値警戒感から売りが広がりマイナス圏に推移しているが、市 場では、同社の傘下企業に対する運営力が高まっており、今後も大幅な増収増 益が期待できるとの見方が出ている。

TYO株の株価は午後零時34分現在、前日比15円(2.3%)安の627 円。朝方はいったん4.1%高の668円まで買い進まれ高値を更新したが、すぐ に売りが優勢となり、午前10時20分すぎにマイナス圏に沈んだ。

水戸証券の松尾十作アナリストは上場来高値更新について、「上場当初は、 傘下の企業に目が行き届かず2回続けて業績下方修正をするなどグループ運営 がうまくいっていなかったが、最近ようやく実を結んできた」と評価する。

松尾氏はまた、参入から日が浅く赤字のアニメについて、「新しいビジネ スモデルを持ち込み、リスクをカバーしながら受注を伸ばしている」と期待を 寄せている。

TYOは、零細なアニメ制作企業に、ファンドを組成して資金支援を行っ ているほか、テレビ業界からアニメ制作を受託して、同系列グループ会社で高 付加価値の高いアニメコンテンツ(情報の内容)を創り上げる仕組みを構築し た。会社側は「収益面ではマイナスながら業績改善が進んでいる」(第3四半 期の決算短信)としている。

松尾氏は、06年9月期の連結経常利益を17億円と試算、05年9月期の 会社予想と比べ42%高い水準が期待できるとして、目標株価を750円に設定 している。

同社は、29日に主力のCM制作などが好調だとして通期業績予想の上方 修正を発表、連結純利益を従来予想の2倍に相当する4億8000万円に引き上 げた。1株あたり純利益(EPS)は17円50銭となる。CM制作が好調な ことに加え、CG(コンピューター・グラフィックス)映画や、黒字が予想さ れるゲームソフト制作事業などが寄与する見通しだ。

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