ダイハツ:初のハイブリッド軽商用車を9月発売、価格221万円台(4)

ダイハツ工業は29日、軽商用車「ハイゼッ トカーゴ」をベースとしたハイブリッド車「ハイゼットカーゴ・ハイブリッド」 を9月26日に発売すると発表した。軽商用車として初めてのハイブリッド車と なる。

660ccのガソリンエンジンに電気モーターを組み合わせたハイゼットカー ゴ・ハイブリッドは、ガソリン車に比べ約30%燃費効率が高い。価格は221万 5500円とガソリン車の倍近いが、瀬尾聖和副社長によると、年間1万キロの走 行でガソリン代を1リットル=120円として計算した場合、ベース車とハイブリ ッド車で年5万円の差が生じるという。来年初めに型式認定を取得する予定で、 官公庁や小口配送業者など向けを中心に年間300台の販売を目指す。

東洋証券情報部の横山泰史アナリストは「ダイハツにとっても、軽商用車の ユーザーにとっても、企業のイメージアップのためにハイブリッド車は効果的」 と指摘し、「昔ならコストが先行していたが、環境への関心が高まるなか、今は ハイブリッド車の費用対効果は高いとの認識が広まっており、ニーズもそれなり にあるだろう」と述べている。

ハイゼットカーゴ・ハイブリッドは、トヨタの駆動用バッテリーやモーター など主要部品を一部共有しているものの、基幹システムはダイハツが軽自動車向 けに独自開発した。昨年12月に操業を開始したダイハツ車体の大分工場(中津 市)で生産する。

ダイハツは2002年からモニター用として官公庁や電力会社を対象にハイゼ ットカーゴ・ハイブリッドを貸与。公道での実用試験を繰り返し、データ収集と 開発を進めていた。2004年には東京モーターショーにも出展した。ダイハツが 軽商用車のハイブリッドタイプを投入したことにより、トヨタグループの完成車 メーカー全社がハイブリッド車を取り扱うことになる。

軽自動車でライバルのスズキは、軽乗用車として初のハイブリッド車「ツイ ン」を2003年1月に投入。燃費はツインのガソリン車と比べて3割ほど向上し たが、価格はガソリン車の最廉価タイプに対し80万-90万円ほど高く、低価格 志向の軽ユーザーから人気を得られず、今年2月に生産を中止した。

スズキの津田紘社長は26日、軽商用車「エブリイ」と軽乗用車「エブリイ ワゴン」の新車発表会見で、ハイブリッド車について「小型車を含め、しかるべ き時に投入したい」と意欲を示し、再投入の時期に関して「販売の2年前には発 表したい」と述べた。ただ、「ユーザーにとって、初期費用が3-5年程度で回 収できないとまずい」とも語り、ハイブリッド車の展開にはコスト競争力が今後 の課題になるとの認識も示した。

ダイハツの株価終値は前週末比14円(1.4%)安の990円。

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