米社債市場:メリルやワシントン・Mなど94億ドル起債-前週比で減少

19日までの週に米社債市場では、米証券 大手メリルリンチや米S&L(貯蓄・貸付組合)最大手のワシントン・ミューチ ュアルなどが計94億ドル(約1兆380億円)を起債した。短期金利とほぼ変 わらないほど低水準の長期金利の恩恵を受けようとする動きが一部で広がった。

メリルリンチは固定利付き債を32億5000万ドル、ワシントン・ミューチ ュアルは3年物社債12億5000万ドルをそれぞれ起債した。ブルームバーグ・ データによると、19日終了週の起債額は前週の177億ドルから大幅に減少し、 7月8日終了週の34億ドル以来の低水準となった。

米新聞発行のナイト・リッダーや米電子部品販売のアブネットなどは、短期 金利上昇に伴って負担が増える債務を返済するため、起債に動いた。ブルームバ ーグ・データによると、短期金利の指標となる3カ月物LIBOR(ロンドン銀 行間取引金利)と10年物米国債利回りの格差は18日に39ベーシスポイント (1bp=0.01%)と、2001年4月以来の低水準となった。

ナイト・リッダーのスティーブン・ロッシ最高財務責任者(CFO)は「利 回り曲線の平たん化に伴い、短期金利の上乗せ金利を支払わずに、長期金利に確 定する方が良い時期だ」と指摘した。

資金調達コストは2週連続で低下したものの、9月5日のレーバーデーの祝 日が近づいていることが、起債の鈍化要因となった。社債発行条件の基準となる 10年物米国債利回りは今月最低の水準に低下した。

メリルリンチによると、投資適格級社債の米国債に対する上乗せ利回り(ス プレッド)は19日終了週に1bp縮小して88bpとなった。ジャンク(高リ スク・高利回り)債のスプレッドは3bp縮小の341bp。

調査会社AMGデータ・サービシズによると、17日までの1週間の資金動 向は、投資適格級社債に投資する投信が3億8400万ドルの純流入、ジャンク債 の投信は1億9700万ドルの純流出だった。

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