NASD、小口のヘッジファンド販売めぐりメリルなど証券大手を調査

約5200社の証券会社を監督する米NASD (旧全米証券業協会)は、証券会社がヘッジファンドの人気の高まりを利用し て小口投資家への販売を強化しているのではないかとの懸念から、一部の大手 証券会社の営業手法に関する調査を開始した。

事情に詳しい関係者によると、NASDは6月に米シティグループやメリ ルリンチ、スイスのUBSを含む約10社に書簡を送った。最低投資単位が5万 ドル(約550万円)以下のヘッジファンドの販売に際し投資家に行っている説 明の内容や、ヘッジファンドを販売する営業職員に奨励金を出しているかどう かなどを尋ねているという。

ブルームバーグ・ニュースが6月22日に入手した書簡によると、NASD は、証券法に反する行為があったとの結論に基づいて調査を開始したわけでは ないと説明している。

NASDは、証券会社が個人投資家を高リスク・高コストの投資に誘い込 んでいることを示す証拠を探している。ヘッジファンドの大半は富裕層や機関 投資家を対象とし、最低投資額を100万ドルとしている。

投信運用会社MFSインベストメント・マネジメントのロバート・C・ポ ーゼン会長は、小口投資家は「洗練された投資家ではないし、ヘッジファンド は非常に複雑な商品だ。情報開示が十分であるかどうかは重大な問題だ」と述 べた。

株価低迷や一部ファンドの高収益を背景に、ヘッジファンドの人気は急上 昇している。例えばシティのヘッジファンドなど代替投資部門の運用資産は290 億ドルに上る。NASDの特別調査官エイミー・リンチ氏からの書簡によると、 NASDは2004年初めから今年5月31日までの小口投資家へのヘッジファン ド販売について情報を求めている。

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