ソフバンク上昇:中国事業強化や400億円株式売却で半年ぶり高値(2)

ソフトバンク株が大幅高。午後に一段高で 6%を超える値上がりとなり、高値圏で取引されている。アリババ・ドット・コム、 米ヤフーと中国でのインターネットビジネスで戦略的な提携を結ぶことで合意した と前日に発表したことを受けて、午後も商いは活発。

株価は午後の取引時間に入り、同290円(6.4%)高の4850円まで上昇し、 午後2時13分は280円(6.1%)高の4840円で取引されている。2月7日 (4860円)以来ほぼ半年ぶりの高値。売買代金は673億円と日本市場全体で3 位。

ソフトバンクは11日、中国事業強化と組織再編を発表した。この一環として競売 サイト運営で中国最大のタオバオ株式の一部を400億円で売却する。タオバオ、アリバ バ・ドット・コム、米ヤフーの中国現法(ヤフーチャイナ)合併することが視野に入っ ており、この新会社と密接な関係を持つ。

ソフトバンクの孫正義社長は11日、一部記者に対し、今後の見通しに関し ては、「ソフトバンクはアリババを連結子会社化するつもりはない。あくまでも中 国の会社であり、それを支援する」と語った。そのうえで、今後もネット事業分野 では世界へ向けた新しいビジネスモデルを輸出し、潜在的な市場を開拓する方針を 示した。

一連の中国に関連した事業再編・拡大への期待感からソフトバンク株は買い が先行している。野村証券の金融経済研究所企業調査部、増野大作アナリストは、 ソフトバンクについて、一連の再編の動き伴い中国インターネット市場で企業価値 拡大の可能性が高まったと指摘した。

エイチ・エス証券市場調査室長の落合冨太郎氏は「中国という新市場でのネ ット事業関連の可能性は以前から期待されていたが、日本の投資家もようやく今回 のことで製造業を中心とした基地としての中国ではなく、IT技術を国民が日常的 に使用する国だと認知を改めたのではないか」と語った。

また、ヤフーの株価も好調に4日続伸、現在は同9000円(3.7%)高の25 万5000円で取引されている。一時は1万円(4.0%)高の25万6000円まで上 昇した。

山丸証券の藤井勝行法人営業部シニアセールストレーダーは、「ソフトバン クの動きにつられてヤフーも期待感の高まりから買われているようだ」と分析。さ らに「前日の中国での発表は世界的なネット事業の再編の動きにつながる可能性が 高いとの見方から、それに関連して同じソフトバンク関連のヤフーへの期待から人 気化している」と指摘した。また、もう一つの理由として「顧客情報の漏洩でつま ずいた楽天から同じネット関連の期待の持てるヤフーに乗り換える動きもあるだろ う」との見方を示した。

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