生損保株が全面高:株式相場で含み益拡大期待-T&D上場来高値(2)

T&Dホールディングスや三井住友海上火 災保険など生損保株が上昇している。株式相場や長期金利の上昇で、含み益や 企業価値が拡大するとの期待感が膨らんでいるようだ。三井住友海上をはじめ、 損害保険ジャパンや、あいおい損害保険など10日に発表した第1四半期決算が 好調だった損保株の上昇も目立っている。

午前終値はT&Dが前日比540円(9.3%)高の6330円と上場来高値を更 新。三井住友海上は同85円(8.1%)高の1139円、損保ジャパンも同69円(6.2%) 高の1189円とこの日の高値圏。あいおい損保株も前日比4%高近辺で推移する など保険株は全面高となった。

メリルリンチ日本証券の摩嶋竜生シニアアナリストは、生保のT&Dにつ いて、相場全体の上昇に伴う株式含み益増加に加え「20年債の利回りが上昇し ており、イールドカーブが立ってくれば、生保には望ましい」と述べ、金利上 昇で配当可能利益が改善するとの期待が要因となっているとの見方を示した。

また、摩嶋氏は損保株について「株式相場が上げているので、損保が保有 する株式に含み益発生との見方から上昇しているのではないか」と指摘。ただ、 第1四半期の業績については「収益は少し改善されているが、損保そのものに 対する見方を変更するほどではない」と評価した。

三井住友海上が10日に発表した第1四半期の正味収入保険料は、自賠責を 除く全種目で増収となったほか、連結子会社も増収となり、同3.8%増の3634 億円だった。損害保険ジャパンは医療保険の増収効果のほか、全種目で増収と なり、同2.2%増の3593億円と前年の減収から増収に転じた。あいおい損保は 同1.4%増の2126億円と前第1四半期に引き続き増収となった。

東京株式相場は11日、海外投資家からの買いにより大幅続伸。日経平均株 価は昨年4月26日に付けた取引時間ベースの高値(1万2195円66銭)を更新 した。一方、債券市場では、債券市場では20年物の79回債利回りが前日比1.5 ベーシスポイント高い2.10%に上昇(価格は下落)。新発20年債として、3月 10日以来、5カ月ぶりに2.1%台をつけた。

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