コンテンツにスキップする

きょうの【注目株】ソニー、松下電産、京セラ、東芝、大手鉄鋼

29日の【注目株】は以下の通り。

ソニー(6758):28日発表した第1四半期(4-6月)決算は、連結純損 益が72億6000万円の赤字(前年同期は233億円の黒字)に陥った。エレクト ロニクス部門が大幅な赤字を計上したことが響いた。営業損益も第1四半期とし て初めて損失を計上した。同時に通期(2006年3月期)の業績予想を下方修正 した。純利益は100億円と期初予想を88%引き下げた。本業の儲けを示す営業 利益は300億円と同81%引き下げ、売上高は7兆2500億円と同2.7%下げた。

松下電器産業(6752):28日、1四半期(05年4-6月)の連結純利益 が334億円と前年同期比で1.9%増加したと発表した。プラズマテレビなどデジ タル家電が好調で堅調な決算になった。売上高は同2.6%減の2兆482億円と減 収になったが、営業利益はコスト削減効果などから同5.9%増の460億円に増え た。松下電産は同時に9月中間期の業績見通しを上方修正した。純利益は500億 円と従来予想(350億円)を43%増額修正した。通期(2006年3月期)の利益 予想は従来予想を維持した。

京セラ(6971):28日発表した第1四半期(4-6月)決算は、連結純利 益が86億円と前年同期比で61%減少した。携帯電話端末といった通信機器関連 事業の売り上げが低迷して利益を圧迫した。この期のエレクトロニクス機器市場 は回復気味だったが、前年同月に比べると水準は低かった。競争による部品価格 の下落も大きく、売り上げが低迷した。売上高は2651億円と前年同月比で

9.6%減少した。この大幅減少に対してコスト削減が追いつかず、営業利益と経 常利益はともに半減以上のマイナスとなった。

通期(2006年3月期)の連結純利益は810億円と従来予想を維持した。売 上高も1兆2400億円と4月27日の発表を変えなかった。

東芝(6502):28日、半導体事業の収益の落ち込みが予想より小さかった ことと社会インフラ事業でも収益が第2四半期(7-9月)に改善する見込みで あることから2006年3月期中間期の業績見通し(米国会計基準)を上方修正し た。期初に50億円の赤字と予想していた連結純損益はトントンとなる見通し。

売上高は2.9%増額し2兆8800億円を見込む。税引き前損益はトントンと 予想していたが100億円に上方修正した。ただし下期の業績見通しについては、 依然として不透明であるとして据え置いた。

大手鉄鋼:新日本製鉄、JFEホールディングス、神戸製鋼所、住友金属工 業といった大手鉄鋼メーカーの株価動向に注目が集まりそうだ。各社が28日ま でに発表した2005年4-6月期(第1四半期)決算はいずれも好業績の持続が 示された。自動車や造船、産業機械の活況が継続していることを受けて、同業界 向け高級鋼材を手掛ける大手鉄鋼メーカーの業績については上方修正への期待感 が根強い。第1四半期の純利益は新日鉄が前年同期比約4倍の916億円。JFE は713億円、住金は384億円、神戸鋼は240億円。高級鋼材の需要が好調なう えに、原料高を踏まえた値上げの浸透などが寄与した。

伊藤忠商事(8001):28日に発表した05年4-6月期決算によると、素 材市況の高騰を追い風に金属・エネルギー部門などが好調に推移、売上総利益は 前年同期比12%増の1577億円に高まった。北米や中国の景気拡大はしばらく継 続するとみた向きから買いが入る公算が高い。連結純利益は同53%増の331億 円。会社側の通期業績予想に対する進ちょく率が33%に達した。7つの部門すべ てが売上総利益を積み増したことに加え、販売管理費の消化率を23.1%(4半 期均等分割なら消化率は25%)に抑制、株式売却益もあって収益が好調となった。

ケネディクス(4321):28日、2005年6月中間期の連結業績予想を上方 修正し、純利益予想を17億円と従来計画の11億6000万円から47%増額した。 不動産の物件取得報酬や管理報酬などが増加したほか、自己勘定投資物件の売却 益が予想を上回った。経常利益予想は29億円と従来計画の20億円から46%、 営業収益予想は55億円と従来計画の37億円から49%それぞれ増額修正した。 通期の業績予想は据え置いた。

リコー(7752):28日発表した第1四半期(4-6月)決算は、連結純利 益が237億円と前年同期比で4.7%減少した。海外を中心に売上高を伸ばしたが、 研究開発費や国内拠点・グループ企業の再編に伴う費用が発生して利益を圧迫し た。会社側では事前に250億円の純利益を予想しており、実績はこれを下回った。 本業の儲けを示す営業利益も5.3%減の373億円に減った。営業利益の会社予想 は410億円だった。J.P.モルガン証券の森山久史アナリストは事前のリポー トで営業利益を390億円と予想していた。実績はこのいずれをも下回った。通期 の連結純利益は970億円と従来予想(970億円)を維持した。営業利益は1600 億円と従来予想を3.0%減額、売上高も0.7%下方修正した。

ヤマダ電機(9831):28日の取引終了後に公表された05年4-6月期連 結純利益は前年同期比67%増の44億円と好調。利益率の高い「白物家電」の販 売が好調で、既存店売上高は同1.2%増と伸びた。業績上振れ期待に加え、05 年の年末以降の環境好転期待もあり、株価の先高感が根強いようだ。第1四半期 の連結売上高は同16%増の2750億円、営業利益は38億円、前年同期の3億円 の営業赤字から41億円の改善をみせた。薄型テレビなどのデジタル家電製品が 伸びたほか、洗濯機、食器洗乾燥機、水蒸気を利用した電子レンジなど新しい機 能をうたった白物家電製品が好調な売れ行きとなり、「利益面では計画線から若 干の上振れペースで推移しているとみられ、サプライズはないが印象はポジティ ブ」(クレディ・スイス・ファースト・ボストン証券の村田大郎シニアアナリス ト)とみられている。

東燃ゼネラル石油(5012):米エクソンモービル系列の東燃ゼネラル石油 の株価動向に注目が集まりそうだ。同社は28日、2005年6月中間期の連結業績 予想を修正し、純利益見通しを148億円と従来計画の200億円から26%減額修 正した。ベンゼンやパラキシレンといった石油化学製品のマージンが拡大したも のの、原油価格の上昇による石油製品マージンの悪化が減益要因となった。中間 期の連結経常利益予想は239億円と従来計画の330億円から28%、営業利益予 想は220億円と従来計画の330億円から33%それぞれ減額修正した。

安川電機(6506):28日の取引では一時738円を付け、52週高値を更新。 04年5月初旬以来、1年2カ月ぶりの高値圏に回復した。自動車の世界生産台数 が伸びるなか、自動車関連工場向けの産業用ロボットの需要が旺盛となっている ことが好感されている。同社が27日に公表した05年4-6月期(第1四半期) 連結決算は営業利益が前期比2.3倍の27億円となった。生産効率の向上や原価 低減などにより、採算も改善。会社側は中間期の営業利益予想を56億円から72 億円に29%増額修正した。

日本製紙グループ本社(3893):同社は28日、原油価格の上昇や円安進 行による原材料費の増加が業績に響くため、2006年3月期通期連結業績の純利 益と経常利益の見通しをそれぞれ下方修正した。純利益予想は170億円と従来計 画の210億円から、経常利益予想は640億円と従来計画の700億円からそれぞ れ引き下げた。売上高予想は1兆1800億円で据え置いた。中間期の連結業績予 想は据え置いた。

資生堂(4911):同社は28日、第1四半期までの化粧品事業の好調を受 けて通期連結業績を上方修正した。2006年3月期の連結純損益は135億円黒字 で従来予想から35億円の増額修正。前期は89億円の赤字。売上高は前期比

3.2%増の6600億円(従来予想6500億円)、経常利益は同21%増の370億円 (同310億円)にそれぞれ引き上げた。

任天堂(7974):携帯型ゲーム機最大手の任天堂の株価動向が注目されそ うだ。同社が28日発表した2006年3月期第1四半期の連結業績によると、純 利益は前年同期比38%減の141億円となった。通期見通しは据え置いた。

売上高は同14%減の707億円となった。「ゲームボーイアドバンス」はハ ードが58%減の98万台、ソフトが33%減の1167万本と大幅に減少。海外で は引き続き好調だったが、国内で大きく落ち込んだ。

昨年末の商戦向けに投入された2枚の画面を使う新型携帯ゲーム機「ニンテ ンドーDS」はハードが138万台、ソフトが532万本、いずれも純増となった。

パイオニア(6773):28日発表した第1四半期(4-6月)決算は、連結 純損益が53億円の赤字(前年同期は15億円の黒字)に陥った。プラズマ・パネ ル・ディスプレー(PDP)やDVDレコーダーなどの市場価格が引き続き低下 したことで原価率が大幅に悪化したのが響いた。

連結営業損益も89億円の赤字(前年同期は50億円の黒字)になった。売 上高は1642億円と横ばいだった。通期(2006年3月期)の業績予想は据え置 いた。純損益は10億円の利益(前期実績は87億9000万円の赤字)と黒字化を 予想している。

東洋鋼鈑(5453):東洋製缶系で鋼板や機能材料などを製造する東洋鋼鈑 の株価動向が注目される。同社は28日、海外向け特殊薄板を中心とした高採算 製品の需要の減少が予想されることや原材料価格の上昇のため中間期と通期の業 績見通しを大幅に下方修正した。

中間期の連結純利益は従来予想を63%減額し6億円(前年同期比54%減) とした。売上高は16%減額し664億円(同4.4%増)となる。経常損益は27 億円の黒字予想が一転して1億円の赤字(前年同期は24億円の黒字)となる見 通し。

コマツ(6301):28日、2006年3月期の連結純利益を期初予想の720億 円から930億円に上方修正した。前期比では58%の増益幅となり2期連続で過 去最高益更新となる。PER(株価収益率)は13倍から10倍に低下し、割安感 が強まった。米国など海外の建設・鉱山機械需要が予想以上に拡大しているうえ、 低迷していた中国需要にも回復がみられるのが業績上方修正の主な要因。米シリ コン子会社アドバンスト・シリコン・マテリアルズ(ASiMI)の売却益90 億円を計上することも利益押し上げに寄与する。

また、06年3月期連結の売上高は1兆5200億円から1兆6000億円(前期 比5.3%増)、営業利益は1220億円から1420億円(同39%増)、税引き前利 益は1050億円から1400億円(同42%増)に見通しをそれぞれ引き上げた。

アルフレッサホールディングス(2784):医薬品卸業界3位のアルフレッ サホールディングスの株価動向に注目が集まりそうだ。29日付の日本経済新聞朝 刊で、同社と伊藤忠商事が中国製薬最大手、三九企業集団と合弁会社を設立して、 中国で医薬品卸事業に参入すると報道されたため。中国で医薬品卸事業が展開で きれば、外資としては初めてだといい、10月から日本の医薬品を中国全土で卸売 りすると伝えている。

ワールド(3596):国内アパレル大手ワールドの株価動向に注目が集まり そうだ。MBO(会社経営陣による自社買収)を実施して非上場化する方針を固 め、27日から1株4700円で株式公開買い付け(TOB)を実施中。同社は28 日の取引終了後に、投資者の公平性をより分かりやすい形で確保するために、T OBが成立した場合、中間配当を行わない可能性があると発表した。25日のMB O公表以降、株主や投資家などからTOB終了後の中間配当の有無に関する問い 合わせが多かったことに応えた措置で、中間配当を行わない方が株式交換におけ る現金交付額も減額しなくて済むと判断したのだという。

東京ガス(9531):都市ガス最大手の東京ガスの株価動向に注目が集まり そうだ。28日発表した2006年3月期・第1四半期(2005年4-6月)の連結 決算によると、純利益は前年同期比9.8%減の234億円だった。原油高でガス原 材料費が増加したほか、料金引き下げなども打撃となった。営業利益は前年同期 比13%減の375億円、経常利益は15%減の356億円。売上高は家庭用と工業 用のガス販売量の伸びで、5.3%増の2786億円だった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE