コンテンツにスキップする

日立:4-6月期連結最終赤字は241億円-HDD事業など不振(3)

日立製作所が28日発表した2005年度第1四半 期(4-6月)の連結純損益(米国会計基準)は、241億円の赤字(前年同期は160 億円の黒字)だった。情報通信システム部門でハードディスク装置(HDD)事業の 赤字拡大に加え、電子デバイスの赤字が響いた。9月中間期と通期の連結業績予想は 据え置いた。

第1四半期の売上高は前年同期比0.7%減の2兆487億円、営業利益は同97% 減の12億9000万円、税引き前利益は同89%減の48億5000万円と減収減益だった。 日立建機や日立金属など好調な子会社群において、高機能財、物流サービス、金融サ ービス、電力産業システムの各事業は順調だったが、赤字をカバーしきれなかった。

HDD事業の赤字は129億円に拡大

同社の主要部門である情報通信システム部門はアウトソーシング事業を中心にサ ービスが堅調だったが、ATM(現金自動預け払い機)が新札需要の反動で減少した ため6%の減収。パソコンやサーバも単価下落で苦戦した。HDD事業の赤字は2005 年1-3月期の115億円から、4-6月期は129億円に拡大。ATM事業の減益など から、部門全体の営業損益は231億円の赤字となった。

プラズマテレビや液晶テレビなど、薄型テレビも振るわなかった。このうち、富 士通から買収したプラズマ・パネル・ディスプレー(PDP)事業の生産子会社では 増産投資を開始、先行費用がかさんだことも収益の圧迫要因となった。

ただ、三好崇司専務は「プラズマテレビは8月から新商品を投入し量産効果が出 るため、収益は改善する」と説明。また、HDD事業のてこ入れ策として「一部、外 部調達などプロダクトミックスなども検討する」考えも明らかにした。

発表を受けて、ポーラスター投資顧問の野中茂美会長は「HDD事業の赤字は大 体織り込まれていただろう」としたうえで、「日立の製品の質は高いのに、販売戦略 で松下など他社にシェアを奪われている部分が大きい」と指摘。株価は年内まで厳し い局面が続くとみているが、「販売力強化など課題が克服される兆候次第で、中長期 の投資家が押し目を拾う動きも予想される」との見方を示した。

中間期の純利益予想はとんとん、通期は前期比6.8%増の550億円を見込んでい る。

日立製作所の終値は前日比9円(1.3%)安の684円。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE