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米メリルがPE部門を拡充へ-5月の英社の資本再構成で利益拡大

米大手証券会社メリルリンチは、5月の1 件の取引で2億3500万ドル(約264億円)の収入を計上したことから、企業買 収や新興企業への投資を拡大する方針だ。

同業他社が顧客との摩擦を緩和するために規模を縮小する一方で、メリル はプライベート・エクイティ(PE、未公開株)投資を拡充している。ジェフ リー・エドワーズ最高財務責任者(CFO)は19日、アナリスト向けの電話会 議でPE事業について、「当社はこの分野で投資を増やしている」と述べ、「当 社にとっては極めて新しいイニシアチブであり、引き続き増強していく」と話 した。

メリルは、英百貨店2位のデベナムズによる5月の資本再構成で2億3500 万ドルの収入を得た。メリルリンチ・グローバル・プライベート・エクイティ は英投資会社CVCキャピタル・パートナーズと米投資会社テキサス・パシフ ィック・グループとともに2003年にデベナムズを買収していた。資本再構成は 社債や株式をほかの証券に変換するもの。

エドワーズCFOは19日のインタビューで、「PE分野では、競合他社と の間にギャップが認められる」と述べ、「浮き沈みはあるだろうが、この分野は 今後も引き続き収益機会が見込めるだろう」と語った。

トムソン・ベンチャー・エコノミクスのジョシュア・ラドラー氏によると、 6月末時点で米国のPEファンドの運用資産は7180億ドル。米ダートマス大学 タック経営大学院のセンター・フォー・プライベート・エクイティ・アンド・ アントレプレナーシップの幹部、フレッド・ウェインライト氏は、「PE投資は 総じて堅調な収益を生み出している」と指摘し、「一部の銀行は、社内にPE事 業を保持するだろうが、戦略を見直してPEファンドを帳簿から外す銀行もあ るだろう」と述べた。クレディ・スイス・ファースト・ボストンやモルガン・ スタンレー、JPモルガン・チェースは顧客の領域を侵害しかねないとして、 PE事業を縮小している。

メリルのウェブサイトによると、同社のPEグループは英独立系パブ運営 会社スピリット・グループや窓製造の米アトリウム、ブラジルの医療機器会社 やフランスの電子機器卸売り会社などに出資している。

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