コンテンツにスキップする

中国のインターネット市場は検閲でも拡大―規制緩いインドは出遅れ

インターネットのポータル(玄関)サイト 最大手、米ヤフーの中国サイトは利用者に対し、「国家機密の暴露や国家の転覆、 国家統一の阻害」にかかわるコンテンツを掲載しないよう警告しているが、イン ドのサイトにはこうした禁止事項はない。

ヤフーはこうした中国の規制をよそに、2003年に同国の検索エンジンに1 億2000万ドル(約135億円)を投資。昨年は中国で競売サイトをスタートした。 中国では、オンライン収入が11億ドルに達している一方、英語圏で言論の自由 が認められた民主主義国家のインドでは、オンライン収入はわずか9300万ドル にとどまる。

北京を本拠とするコンサルティング会社、ウォルフ・グループ・アジアのマ ネジングディレクター、デービッド・ウォルフ氏は、「民主主義政府と言論の自 由のあるインドが、インターネット市場の発展ではこれまでのところ中国に後れ を取っているのは、実に皮肉なことだ」と述べ、「中国にはインフラがあり、イ ンドにはないというのが理由だ」と指摘した。

中国のネット利用者数は過去8年間で7倍に拡大し、9400万人に達した。 一方、中国並みの11億人の人口を持つインドでは、インフォシス・テクノロジ ーズなど国際展開するソフトウエア企業を抱えるものの、ネット利用者は2400 万人にとどまる。ヤフーは中国で600人の従業員を抱えており、その規模はイ ンドの約10倍だ。

中国は、民主化や法輪功などに関するコンテンツをネットで禁止ししながら、 国内ネット市場の拡大に道を開くため、過去5年間で通信網に1380億ドルを投 資している。ヤフーの国際部門のジョン・マーカム上級副社長は、「コンテンツ の規制を受けて当社が技術投資などを取りやめることはない」と述べ、「中国は 急成長する巨大市場であり、需要は旺盛だ」と指摘した。

中国に比べてインドのネット市場が後れを取っていることは、インドの比較 的低い所得水準や通信回線の不足からも説明できる。中国の情報産業省によれば、 2004年末時点で使用中の固定・移動体通信回線は6億6700万回線で、1.9人に 1回線の割合で利用できる状況だった。これに対し、インド当局のデータでは 11人に1回線の普及率だった。また、世界銀行のデータによれば、昨年の1人 当たり国民所得は中国が1290ドルに対し、インドは620ドルだった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE