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中国の鉄鉱石輸入は回復へ―英豪系リオ・ティントのウォルシュ氏

鉄鉱石輸出で世界2位の英豪系リオ・ティン ト・グループは2日、鉄鋼メーカーの需要増や在庫減少を受け、中国の鉄鉱石輸 入が回復に向かうとの見通しを示した。

中国は世界最大の鉄鉱石輸入国。中国政府が8%の関税を導入したことから、 同国の鉄鉱石輸入は5月に3カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。中国は鉄鉱石輸入 企業の数も制限しようとしている。

リオ・ティントの鉄鉱石事業の最高経営責任者(CEO)、サム・ウォルシ ュ氏は1日のインタビューで、「製鉄所や貨物会社の話によると、(5月の落ち 込みは)一時的な調整と見られているという」と述べ、「鉄鉱石市場や鉄鋼のフ ァンダメンタルズ(需給要因)は引き続き良好」との認識を示した。

鉄鋼生産で世界最大の中国からの需要急増を追い風に、鉄鉱石価格は4月に

71.5%の大幅上昇を演じた。リオ・ティントや同業でブラジルのコンパニア・ バレ・ド・リオドセ(CVRD)、豪BHPビリトンは旺盛な需要に対応するた め、総額85億ドルの設備投資を行っている。

グローバル・マイニング・リサーチ(シドニー)のアナリスト、トニー・ロ ブソン氏は、「中国の鉄鉱石需要は引き続き好調で、2006年にはさらに増加する と予想される」と述べ、「ライセンス制限はスポット市場を狙ったもので、イン ド産の鉄鉱石が中心だ。リオ・ティントなどの大手企業は標的になっていない」 と指摘した。

中国では、自動車や家電製品などの生産拡大を受け、鉄鋼生産が過去4年間 で倍増した。中国鋼鉄工業協会(CISA)によると、鉄鋼生産は2005年に約 20%増加し3億2200万トンに達する見通し。関税措置を受けて鉄鋼メーカーが 在庫利用にとどめたため、5月の鉄鉱石輸入は2180万トンで、過去最高だった 4月の2430万トンや3月の2420万トンを下回った。

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