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日興シティ、トレーダー採用積極化-国債入札シェア拡大目指す(2)

日本国債の落札・引き受け総額ベースで5位 の日興シティグループ証券が、シェア拡大のため、トレーダーの採用を積極化し ている。

日興シティは、デット・キャピタル・マーケット部門で新たに4人を採用し、 計16人にする方針。債券本部のブライアン・マッカピン共同本部長が明らかにし た。最近では債券トレーダーとして、大和証券SMBCの吉谷耕一郎氏を5月1 日付で迎えた。同社は日興コーディアルグループと米シティグループの合弁会社。

マッカピン氏は「今年を通しての目標は、すべての円ビジネスで上位3位以 内に入ることができるサービスを顧客に提供する努力をすることだ」と説明。 「大きな車輪のようなものだ。回すのは難しいが、いったん回り始めると止める のが難しいほどになる」と語った。日本の債券本部では計5%の増員を計画して いるという。

ライバル企業も人員増強に取り組んでいる。リーマン・ブラザーズ証券は昨 年、日本国債の落札・引き受け総額ベースで上位10位以内に入るため、債券部門 の人員を2倍以上に増強。日興シティの三好克氏を採用した。オランダのABN アムロ傘下ABNアムロ証券(日本)も3月、米モルガン・スタンレー傘下モル ガン・スタンレー証券(日本)の国債責任者、菊川匡氏ほかモルガンの社員7人 を債券チームに加えた。

日興シティは4月1日、ドレスナー・クラインオート・ワッサースタイン証 券で債券トレーディング部長を務めた吉田康生氏を債券本部のマネジングディレ クターに迎えた。マッカピン氏によると、日本の債券本部は従業員数を計5%増 やす方針という。具体的な従業員数は明らかにしなかた。

現在トップ

財務省が4月1日発表した2004年度下期(04年10月-05年3月)の国債 の落札・引き受け総額は、野村証券が首位。2位がみずほ証券、3位が大和証券 SMBC、4位が三菱証券だった。

マッカピン氏が今月13日明らかにしたところによると、日興シティは、今年 度の日本国債の落札・引き受け総額ベースで現在トップとなっている。

ロンドン部門

日興シティは、海外の日本国債需要の拡大に備え、ロンドン部門を再編。同 社の経験豊かなトレーダーをシティグループ・ヨーロッパ(ロンドン)に移籍さ せた。内山堅介氏は欧州の円債トレーディングの責任者を務めるほか、添田卓也 氏が日本国債と投資適格債のトレーディング業務を担当、福田範行氏は円ディリ バティブ商品のトレーディングを行う。このほか、東京で塩谷和彦氏が円商品の グローバル責任者を務める。

一方、現在シティグループ・ヨーロッパで唯一の日本国債トレーダーである デイビッド・ブラッドベリー氏は6月23日付で財投機関債や地方債、財投債のト レーダーとして日興シティに移籍する。

マッカピン氏は「われわれも海外の日本国債需要はかなり大きくなるとみて いる」と語った。

日本国債の海外保有者層の拡大を目指す財務省は今年1月、ロンドンとニュ ーヨークで投資家向けの説明会を開催した。海外での開催は約100年ぶりだった。

日銀によると、海外投資家による発行済み日本国債の保有率は4%にとどま った(昨年9月末現在)。これに対して、米国では市場性国債のほぼ半分を米国 外の投資家が保有している。

デット・キャピタル・マーケット

日興シティは、デット・キャピタル・マネジメント部門ディレクターに、日 本国債の応札・引き受け総額ベースで6位のUFJつばさ証券の松田直治氏を迎 えた。デット・キャピタル・マネジメント部門の人員増強計画に基づく初めての 採用だった。

ブルームバーグの集計データによると、日興シティは今年の社債引き受け総 額が4000億円で日本3位。

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