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KDDI:「放送と通信融合」も、新型5機種-AVでドコモに対抗(2)

国内携帯電話2位のKDDIは23日、主力の第3 世代携帯電話の新型5機種を発表した。テレビを視聴できる機能を同社として初めて搭 載、さらにテレビ放送のコンテンツ(情報の中身)と通信のサービスを融合させた業界 初の仕組みを導入した。夏のボーナス商戦に向けて6月中旬から順次発売する。AV機 能を充実させ、クレジットカードといった金融機能を強化するNTTドコモに対抗する。

発表したのは三洋電機、カシオ計算機、東芝製の計5機種。三洋電「W32SA」 はテレビが付き、番組のBGMを丸ごと携帯電話に取り込んで再生(着うたフル)がで きる。東芝「A5511T」もテレビが付き、同社「W31T」を含めた2機種は、街 中などで流れる音楽を取り込んでシステムで曲名を割り出す機能も付いている。

このほかカシオ製「W31CA」は業界最高水準の320万画素のカメラやパソコン 向けウェブサイトを閲覧できるフルブラウザ機能を搭載している。

KDDIは携帯電話にテレビをはじめとするAV機能を付加して、顧客数全体の伸 びが限られるなかで「1顧客の平均月間収入」(ARPU)増加を狙う。都内ホテルで 会見した両角寛文・取締役はKDDIの戦略について「おさいふケータイやクレジット 機能を志向しているドコモと違い、AV機能に強いケータイを目指したい」と強調した。

ドコモも17日、第3世代携帯電話「FOMA(フォーマ)」の新型5機種を発表 した。第2世代に比べて見劣りがしていた通話・通信地域を第2世代と同等に広げ、一 部機種ではフルブラウザ機能を搭載した。夏のボーナスに向けて順次発売していく予定。

ボーダフォンも第3世代携帯電話で1機種を早ければ6月中に発売する。また、既 存の機種で人気の高いものの色を追加して発売する。第2世代携帯電話の2機種は7月 以降に発売する。ただ、KDDIやドコモに比べて機種の豊富さは見劣りする。

携帯電話の契約者数は4月末で8743万人に達した。人口普及率は69%前後になっ ており、過去のような契約者の急拡大が見込めない。こうしたなかで来年半ばにはナン バーポータビリティ(事業者を変更しても電話番号が変らない制度)の導入を控え、各 社とも顧客の維持・拡大に注力している。

KDDI株は、前日比5000円(1.0%)高の49万7000円(午後1時46分)。

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