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新日石:前期純損益は1315億円黒字化-今期予想は33%減益(3)

国内石油最大手の新日本石油は20日、 2005年3月期(04年度)の連結純損益が1315億円の黒字に転換したと発表し た。03年度は減損処理費用などで1335億円の最終赤字だった。世界的な原油お よび素材の需要増加を背景に石油化学部門の収益が増加したうえに、原油価格の 上昇基調に伴う在庫評価益などが寄与した。05年度の純利益予想は33%減の 880億円。

またブルームバーグ・ニュースの計算によると、1-3月の連結純利益は 296億円(前年同期は1489億円の赤字)となった。

04年度の連結売上高は前期比15%増の4兆9252億円、経常利益は3.7倍 の2124億円。単体ベースの販売数量は1%増の8744万キロリットルで、ガソ リンや灯軽油が伸びた半面、電力向けC重油などは減少した。経常利益の増加額 1553億円の内訳は、在庫評価の影響が849億円、人件費などのコスト削減が 346億円、石化市況高などによる数量・マージン効果が296億円。減損処理費用 が急減したことも、最終利益を押し上げた。

05年度見通し

また05年度の連結売上高予想は1.3%増の4兆9900億円、経常利益は 25%減の1590億円。原油市況は強含みが続くとみており、石油開発部門の利益 が拡大する。ただ石化市況の下落などによって数量・マージン効果がマイナスに なるため、石油開発の増益部分は相殺される。在庫評価の影響を90億円にとどめ たことから、全体では減益となる見通し。

この日都内で記者会見した渡文明社長は、石油製品・石化製品の市況につい て「04年度並みの市況は期待できない」と語るとともに、ガソリンのマージンは 最悪時だった02年度よりも「プラスアルファの水準」で予算を組んでいることを 明らかにした。

05年度の想定条件は、原油購入価格がバレル当たり41.5ドル(前期は

36.7ドル)、為替相場は1ドル=105円。

みずほ証券の角田樹哉アナリストは、新日石の業績見通しに関して「会社側は、 石化マージンといった前提条件を慎重に見ているようだ」との認識を示した。角 田アナリストは、04年度並みのマージンを今年度も確保できるとの前提に基づき、 新日石の05年度連結経常利益を1755億円と予想している。

新日本石油の株価終値は前日比4円(0.6%)高の711円。

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