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4月雇用統計で米景気減速議論は終息-投資家は利上げ見通し上方修正

力強い4月の雇用統計結果を受けて、米景気 減速の議論は聞かれなくなり、一部投資家はフェデラルファンド(FF)金利 の誘導目標についての見通しを上方修正した。

4月の雇用統計によると、雇用者数は前月比27万4000人増となり、時給 と週労働時間も伸びた。これを受け、一部エコノミストや投資家は米利上げに 関する見通しを上方修正した。FF金利先物12月限の先物金利は15ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01ポイント)上昇し、トレーダーが年末のFF金利 を少なくとも3.75%と予想していることを示唆している。

世銀の投資部門である国際金融公社(IFC)の投資責任者マーク・スピ ンデル氏は「4月の雇用者数と雇用統計の詳細は、『ソフトパッチ(景気軟調局 面)』がごく限られたものにすぎないことを明確に示した」として、「何よりも、 3月の指標が示した弱さを払しょくし、米金融当局に対して景気が減速してい ないことを示した」と述べた。

レフコ・グループの金利先物ブローカー、アレックス・マンザラ氏は、「6 月または8月の利上げ見送りの可能性が低くなったことは確実だ」と話す。ク レディ・スイス・ファースト・ボストン(CSFB)のニール・ソス氏は、年 末のFF金利誘導目標の見通しを4%と、従来見通しの3.5%から引き上げた。 また、2006年にはさらに1ポイントの利上げを予想した。

リーマン・ブラザーズの米国担当チーフエコノミスト、イーサン・ハリス 氏も「市場はソフトパッチの見方に流されすぎた」として、「今回の指標で現実 に引き戻された」と述べた。

投資家やエコノミストの間からは、米連邦公開市場委員会(FOMC)が インフレ抑制に向け幾分の出遅れを修正する必要があるとの声も出た。ナショ ナル・バンク・ファイナンシャルのスティーブン・マリオン氏は「米成長の原 動力は生産性の向上から労働力の集中活用に移りつつある」として、「金融市場 の注目点は成長からインフレに移るだろう」と述べた。

--共同取材: Courtney Schlisserman 、 Carlos Torres Anne Saphir Editor: Rohner

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