CSFB:新興市場債は下落へ、米利上げ加速観測で-手控え勧める

クレディ・スイス・グループ傘下のクレデ ィ・スイス・ファースト・ボストン(CSFB)は30日付のリポートで、新興 市場(エマージング・マーケット)債は一段の下落が予想されるとして、投資を 手控えることを勧めた。第1四半期(1-3月)の新興市場債相場は四半期ベー スで、2004年4-6月期以来の大幅下落だった。

CSFBの世界国債ストラテジー責任者フィリポ・ネンシオニ氏はリポート で、新興市場債は米国の利上げ加速観測を背景に一段と下落する公算があるとの 見方を示した。

同氏は「米国の金利市場に注目する必要がある。同市場は、より大幅な利上 げ予想を反映している」として、新興市場債は「上昇したとしても短期にとどま り、将来的には一段の下落が見込まれる」としている。

原油価格上昇がインフレ高進につながり、米国の利上げ加速を促すとの懸念 を背景に、新興市場の債券と株、通貨は今月、下落した。エマージングポートフ ォリオ・ドット・コムによると、新興市場株ファンドからは先週、7億6190万 ドル(約820億円)が流出した。

ネンシオニ氏は「ファンドからは小規模ながら、資金流出が始まっている」 として、「流出は続くだろう」との見通しを示した。

一方、国際金融協会(IIF)は31日、マドリードでの会議で、ブラジル やトルコなど新興国への民間投資は2005年に3110億ドルと、2004年の3030 億ドルから増え、1997年のアジア金融危機以後で最大となるとの見通しを示した。

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