トヨタ:ミサワに13.4%出資、住宅事業強化-野村プリなどと支援

トヨタ自動車は31日、経営再建中のミサ ワホームホールディングスに13.4%出資すると発表した。また、中神正博・ト ヨタホーム東京社長をミサワの専務執行役員として、東海健生・トヨタ自動車住 宅企画部長を常務執行役員として派遣するほか、野村証券グループの投資会社で ある野村プリンシパル・ファイナンスなどとともに再建を支援する。

資本提携では、野村プリンシパルやあいおい損害保険と共同で、ミサワが実 施する258億円の第三者割当増資を引き受ける。引き受け額はトヨタが104億 円、野村プリンシパルが112億円、あいおい損保が42億円。

増資の結果、ミサワに対する出資比率は野村プリンシパルが14.4%で筆頭 株主となり、あいおい損保が5.5%。トヨタを含んだ3社の出資比率は合計で

33.4%になる。トヨタは傘下の住宅販売会社であるトヨタホームと資材調達な どで協力するほか、ミサワの商品開発力や営業力を取り込むことで自社の事業拡 大も狙う。

トヨタの木下光男専務は会見で、「今、住宅に対する顧客のニーズが多様化 している。私どもとミサワホームは、商品、販売地域で補完しあうものがある。 ミワサホームは木質系、私どもは鉄骨系。ウッドとアイアンを使いこなせればい い仕事ができる」と述べた。

トヨタは1975年に住宅事業に本格進出したが、同事業で伸び悩みが続いて いた。ミサワとの提携では、金融子会社のトヨタファイナンスも住宅ローンの拡 大が見込めるうえ、あいおい損保も住宅用火災保険の受注拡大が期待でき、グル ープでの事業拡大に寄与するとみる。

トヨタの現在の住宅販売戸数は年間4000台だが、「過去3、4年10%ぐ らいずつ販売戸数を増やしている。住宅需要は横ばいだが、日本の住宅事業は諸 外国と比べ良いわけではなく、全体の住まいのレベルアップを図りたい」(木下 専務)と言い、5000の大台を目指す考えだ。

一方、ミサワはバブル期のリゾート開発や事業の多角化の失敗で、現在は 産業再生機構の下で再建中。機構がミサワ・グループの債権を約485億円で買 い取ったほか、UFJ銀行なども債権放棄などで1400億円の金融支援に応じた。 同社は2008年3月までに連結有利子負債を2004年3月末の3分の1に相当す る1000億円に圧縮する計画で、ゴルフ事業などから撤退して本業の住宅事業を 中心とした再建に取り組んでいる。

ミサワの水谷和生社長は会見で、「トヨタ自動車に大株主になっていただく ことは、信用補完になると考えている。そういう点で苦労してきたので大変にあ りがたい。販売にディーラー制度を採用しているので、トヨタのディーラー・マ ネジメントのノウハウを学びたい」と語った。

ミサワの債権者であるUFJホールディングスはこの日、昨年末に発表し ていた金融支援の具体的策として、ミサワが6月上旬に発行する優先株約200 億円をUFJ銀行が取得すると発表した。これは、ミサワに向けた貸付金債務の 株式化(DES)によるもの。

トヨタの株価終値は前日比20円(0.5%)安の3990円、ミサワは同2円 (0.6%)高の349円、あいおい損保は24円(4.3%)高の578円、野村ホ ールディングスは26円(1.8%)高の1500円。

--共同取材 東京 浅井秀樹、平野和 Editor:Sakihama

竹内カンナKanna Takeuchi (81)(3)3201-8969 ktakeuchi@bloomberg.net

崎濱秀磨 Hidekiyo Sakihama (81)(3)3201-8878 ksakihama@bloomberg.net

Eugene Tang (81)(3)3201-2373 eugenetang@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE