ジンバブエの総選挙、ムガベ大統領の再勝利で通貨切り下げの可能性も

ジンバブエのムガベ大統領(81)率いる 与党ZANU-PFは31日の総選挙で再び勝利を収める公算が高い。4半世 紀にわたり政権を握る同大統領は、農地の収用・再配分で3年連続した凶作の きっかけを作ったが、今回の選挙後に同国唯一の収入源である鉱山業に支援策 を打ち出す可能性がある。

ジンバブエで事業を行う鉱山企業は、インフレなどによる費用増加を理由 に、ジンバブエ・ドルの切り下げを必要としている。同通貨の切り下げがない 限り、白金生産で世界2位、南アフリカのインパラ・プラチナは、ジンバブエ で7億5000万ドル規模(約800億円)の生産拡大計画を進めることが難しく なる可能性がある。インパラはジンバブエで最大のプラチナ採掘権所有者。

ジンバブエのターク鉱山のイアン・サウンダース鉱山会議所会長は、「通 貨切り下げの必要性は明白だ」とし、「ニッケルと金の生産計画でも通貨切り 下げが望まれている」と述べた。

ジンバブエは2000年に、ブラジルに次ぐ量の高品質たばこの輸出を行っ ていたが、現在のたばこ栽培量は同年を75%下回っている。また、一時は輸 出作物だったとうもろこしも、現在では生産が低下し、輸入と国際連合(U N)の援助に頼っている。こういった背景からも、ムガベ大統領(81)は、金 やニッケル、白金輸出でドルを獲得する必要がある。

ジンバブエ・ドルはドルに対し、闇取引で1ドル=約1万4000ジンバブ エ・ドルと、中央銀行の公式レートである同6082ジンバブエ・ドルを大きく 下回っている。

--共同取材:Godfrey Mutizwa, Nasreen Seria and Brian Latham.

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