ワールドコムのエバーズ元会長に有罪評決-110億ドルの詐欺首謀

米長距離通信2位、MCIの前身である ワールドコム(2002年に破たん)のバーナード・エバーズ元会長(63)が、 110億ドルもの詐欺を首謀したとして起訴された裁判で、ニューヨーク市マン ハッタンの連邦地裁は15日、有罪の評決が出たことを明らかにした。

陪審員は8日間に及んだ評議の結果、粉飾会計は部下が勝手に実行したも ので、自分は関知していないとしたエバーズ被告の主張を退け、共謀、証券詐 欺、証券取引委員会(SEC)への虚偽報告など、起訴案件すべてに対して有 罪と判断した。このうち8件の起訴案件の量刑はそれぞれ、最大で10年の実 刑とされているため、理論上では85年の禁固刑が言い渡される可能性がある。

ワールドコムは2002年7月に破産法に基づく会社更生手続きを申請。申 請前に1800億ドルの株式時価総額が消失した。

エバーズ被告は今回の裁判で、自らの弁護で証言台に立った。バーバラ・ ジョーンズ判事は6月13日に量刑を言い渡す。

米政府は2001年のエンロン破たん以降、米企業に対する不正取り締まり を強化。エバーズ被告に対する有罪評決は、連邦検察当局にとって最大の成果 となった。

アルベルト・ゴンザレス司法長官は有罪評決について、「米国の法制度が 獲得した勝利だ」と評価する声明を発表した。

一方、原告側の弁護士、リード・ウェインガーテン氏は、「エバーズ氏が 粉飾会計に手を染める機会は一切なかったと、われわれは今もなお確信する。 最終的には潔白が証明されるだろう」と述べ、控訴する姿勢を明らかにした。

ワールドコムの破たんをめぐっては、エバーズ氏と他の元役員、さらには 証券発行を引き受けた金融機関に対する民事訴訟が起こされており、今月21 日にマンハッタンの連邦地裁で審理が開始される。ワールドコムの社債を販売 した13の投資銀行はこれまでに、集団訴訟で和解するために40億ドル以上の 支払いに同意している。和解していない企業には、JPモルガン・チェースと アーサー・アンダーセンが含まれる。

ワールドコムの破たんでは約2万人が職を失い、従業員の年金最大6億ド ルが消失した。

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