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日電産が高い、通期純利益1.9倍に-成長性評価で投資判断引上げ(2)

日本電産の株価が高い。1日発表した2004年 第3四半期(10-12月)の連結決算は、主力のハードディスク駆動装置(HDD) 用モーターの好調で、純利益は前年同期比2.7倍。通期予想も前期比1.9倍の300 億円で据え置いた。高い成長性と収益力があらためて評価され、証券会社の投資判 断引き上げが相次いでいることも好材料のようだ。

午前10時42分現在の株価は、前日比370円(3.1%)高の1万2200円で 取引が進んでいる。米ADR(預託証券)市場での同社株の終値は同73セント (2.6%)高の29ドルだった。

主力のHDD用モーター事業は、アップルコンピュータの「iPod」など、 携帯音楽プレーヤーに搭載される1.8インチ以下の超小型サイズ向けを中心に、第 3四半期で前年同期比18%の増収、販売数量ベースで同24%余り増加した。平均 単価は円ベースで5%、ドルベースで2-3%の下落にとどまった。

好調なHDD事業を背景に、クレディ・スイス・ファースト・ボストン(CS FB)証券は1日付のリポートで、同社株の投資判断を「中立」から「買い」に引 き上げ、目標株価を1万1900円から1万3300円に増額修正。UFJつばさ証券 も2日、投資判断を5段階評価で3番目の「B」から2番目の「A」(今後半年か ら1年間の株価パフォーマンスがTOPIXを5-20%上回る)に引き上げた。

永守重信社長は1日夕の電話会議で「2004年のHDD世界シェアは70%に達 した。金額ベースでは73%程度のシェアになる」と説明。原価低減による営業利益 拡大戦略の下、「営業利益率は第1四半期9.8%、第2四半期10.5%、第3四半期

11.3%と着実に改善している。2008年度には15%の営業利益率を達成できる」と 自信を示した。

ただ、「iPod」向けなどで期待の集まっていた超小型HDD用モーターの 第4四半期出荷計画は、当初想定した1050万台から700万-800万台に抑えられ る。携帯音楽プレーヤーの急激な需要増で、アップルなどに部品を納入している他 メーカーの間で供給不足が生じているため、日本電産の出荷計画もずれ込む見通し。

この点について、UFJつばさ証券の板谷雅之アナリストは2日付のリポート で「小型HDDモーターの出荷は10-12月期で590万個と、全体の約1割に達す る。1-3月期は700万-800万個、4-6月期は1000万個と、1000万個乗せ は四半期ずれ込むが、携帯音楽プレーヤーへの依存度低下と合わせて、(プレーヤ ーの)作りすぎの懸念が和らぐ」との見解を示した。

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