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テルモが高い、得意分野で勝ち残り目指す-足元好調で業績上方修正

医療用機器メーカー、テルモの株価が高 い。米社から人工心肺関連製品の営業権を買収したことで、同分野での存在感が 一段と高まるとの期待が集まった。また、心臓治療用カテーテルの好調やコスト 削減などで2005年3月通期業績予想を上方修正したことも評価された。

この日は前日比2.0%高の2855円で取引を開始。一時は3.2%高の 2890円まで買い進まれる場面もあった。午前9時20分現在の株価は同2.9% 高の2880円。

野村証券金融経済研究所の森貴宏アナリストは、人工心肺事業の拡充につ いて、「勝ち残り戦略であり、ポジティブに評価できる」と指摘。「他社が事業 の縮小や撤退を検討するなかで、テルモはむしろ事業を強化しており、業界内の 淘汰を先導している。人工心肺に使う糸から自社生産しており、採算性も高い」 と述べた。

テルモ広報室の君島邦雄室長によると、テルモの04年3月期の人工心肺関 連事業売上高は135億円。今回買収する米系エドワーズサイエンス(東京都千 代田区)の人工心肺関連事業は年商26億円(04年実績)のため、年商160億 円前後の事業に拡大、世界シェアは31%に達し、世界で1位となる。エドワー ズから従業員10人を受け入れる予定で、国内営業基盤も強化する方針。

さらに、「中期成長見通しが健在」(UFJつばさ証券エクイティ調査部 の三浦充美アナリスト)なことも評価を受けている。

テルモは26日に今期2度目となる業績予想の上方修正を発表した。2005 年3月期の連結純利益は前期比36%増の245億円になる見通しで、従来予想の 210億円を17%上回る。通期で790億円と見込んでいた販売管理費を760億 円に変更、コスト削減が想定以上に進んでいることを確認した。

野村証券ではテルモ株の投資判断を「2(買い推奨)」で継続した。

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