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ディズニー:ソニー陣営の次世代光ディスク規格支持、勝利を予想(3)

米メディア大手ウォルト・ディズニーは8日 (米国時間)、DVD(デジタル多用途ディスク)の4倍以上の容量を実現する次世 代光ディスク規格でソニーなどが提唱している「ブルーレイ・ディスク」を支持する と発表した。同分野では東芝などが対抗規格を推進。ディズニーは新規格普及のカギ を握るとされる映画会社のうち、どちらの陣営への肩入れも表明していない最後の大 手として、動向が注目されていた。

ディズニーは今回、ブルーレイの規格策定や普及に取り組む幹部組織に参加する とともに、ミッキーマウスのアニメ映画や「メアリーポピンズ」など傘下のブエナ・ ビスタ・ホームエンタテインメントが権利を持つ作品群を日米で、ブルーレイ規格対 応ソフトとして提供する方針を明らかにした。

規格戦争で勝利を予想

発表文によれば、ディズニーはブルーレイ以外の光ディスク規格向けにも映画ソ フトを提供する可能性は排除していない。ブエナビスタのロバート・チャペック社長 もブルームバーグ・ニュースに対し、「最終的には消費者に受け入れられた規格の対 応ソフトを提供する」と述べた。ただし、同社長は次世代光ディスクの「規格戦争」 では双方向性などの機能で勝るブルーレイが勝利するとみているとも語っている。

ソニー広報センターの高嶺太郎氏は、ブルーレイ陣営のメーカーが現在のDVD レコーダー市場で市場の8-9割の市場シェアを持つことからして、ディズニーが同 陣営を支持するのは「ごく自然な流れ」とする一方で、「ディズニーがブルーレイ対 応の映画タイトルを出すということは(同陣営にとって)大きなステップ(一歩) だ」と付け加えた。

2規格の並存が決定

UFJつばさ証券の山本和也アナリストは「優劣決定の本命とされていたディズ ニーが二またを決めたことで2規格並存が決定した」と分析。そのうえで「規格並存 はメーカーにもユーザーにも良いことは一つもなく、買い控えが起こる可能性もある が、強い家電メーカーが多いブルーレイ陣営の方が、家電量販店の棚の占有率という 視点から有利だろう」との見方を示した。

ブルーレイ陣営はこれで、ハリウッド大手のうちソニー傘下のソニー・ピクチャ ーズエンタテインメント、メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)に加えて20 世紀フォックスとディズニーの支持を取り付けた。賛同メーカーには松下電器産業、 シャープ、韓国のサムスン電子、LG電子、オランダのフィリップス・エレクトロニ クスなどが名を連ねており、ソニー、松下、LG、シャープがレコーダーの商品化に 踏み切っている。

東芝は先月29日、次世代規格として推進している「HD DVD」方式に米パ ラマウント・ピクチャーズ、ユニバーサル・ピクチャーズ、ワーナーブラザーズ、ニ ューラインシネマの映画大手4社の支持を取り付けたと発表。規格の標準化をめぐる 争いで一転有利になったとみられていた。

現在商品化されているブルーレイ・ディスクは2層に記録するもので54ギガ (ギガは10億)バイトと、既存のDVDの6倍以上。このほか、ビデオカメラなど 携帯型の機器用に2層で16ギガバイトと、ハイビジョン画質を1時間半程度記録で きる小型ディスクの開発も進めている。

2004年の米国DVD・ビデオソフト販売・レンタル市場シェア(10月10日現在)
                   シェア(%)      売上高(億ドル)
ワーナー             19.6                35.1
ブエナビスタ         18.0                32.3
ソニー               13.2         23.7
ユニバーサル         12.6                22.7
フォックス           12.1                21.8
パラマウント          8.4                15.1
その他                6.6                11.9
MGM                5.8                10.4
ライオンズゲート      3.8                 6.8
                           (出所:DVDエクスクルーシブ・リサーチ社)

ソニーの午前終値は前日比40円(1.1%)高の3840円。

--共同取材:Jessica Brice、竹本能文 Editor:Ozawa, Okimoto

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