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ソフトバンク孫社長:「縦横無尽」-午前は携帯事業、午後にはプロ野球

携帯電話とプロ野球という「2つの新規事業参 入」を表明しているソフトバンクの孫正義社長(47)は6日、携帯電話の無線局開 設の免許申請で午前に記者会見をし、午後には日本プロ野球機構(NPB)の実行 委員会でヒアリングに出席するなど「縦横無尽」の活躍をした。いずれも事業参入 の実現に向けて一歩前進した格好で、プロ野球については月内に結論が出る。

携帯電話事業については6日午前、800メガヘルツ(MHz)帯の周波数で無線局 を開設する免許を総務省に申請したと発表した。ソフトバンクが提訴した法廷で総 務省が「800MHz帯の免許申請は可能」との説明をしたことで、免許申請に踏み切っ た。これまで総務省は、800MHzは既存事業者間で再編・配分するものとしていた。

都内ホテルで緊急に記者会見した孫社長は「周波数の認可を得たわけではない が明確な一歩、進展があった」と強調した。事業計画については2005年中の免許取 得、その後の設備設置や実験を経て2007年中の事業開始という計画を明らかにした。 また、設備投資の総額は「3000億円前後になる」との見通しも明らかにした。

続いて別のホテルで孫社長は、プロ野球11球団の代表とセ・パ両リーグの会長 を前にしてNPBのヒアリングを約1時間半受けた。ダイエー買収後の球団保有の 姿勢や運営について聞かれ「少なくとも20年間は福岡ドームを使用する契約を結ん でおり、中期に運営する方針」などど答えた。

実行委員会議長の豊倉一・セリーグ会長が、ヒアリング後の記者会見で「ソフ トバンクは長期保有の覚悟を決めて入ってきたということが感じられた」と語るな ど、各球団の評価は良好だった。NPBは20日の実行委員会でソフトバンクの参入 の可否を決定、24日のオーナー会議でそれを承認する。

プロ野球参入も直接的にはブランド浸透とブロードバンド(高速大容量通信) コンテンツ(情報の中味)の確保が背景。ソフトバンクは着実に総合通信会社への 基盤を整えつつある。12月からサービスを開始した固定電話サービス「おとくライ ン」についても、年末段階での顧客数を来年1月には公表する予定としている。

ただ、携帯電話事業については現在800MHzを使っているNTTドコモとKDD Iが、周波数再編の過程では新規割り当ては難しいなどと主張している。携帯事業 については紆余曲折が予想され、プロ野球ほど順調には進まない可能性がある。

ソフトバンク株の終値は、前日比30円(0.6%)安の4920円。

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