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東ガス:一般家庭で燃料電池、来年2月に世界初-10年間で100万円

東京ガスは6日、都市ガスを燃料にして家庭 での電力や温水などの熱供給を可能にする家庭用燃料電池システムを来年2月8日 から200台限定で一般家庭に導入すると発表した。世界初の試みとなる。今回は 10年間のリース形式で利用者に100万円の負担を求める。本格普及を目指す2010 年には販売価格を半額の50万円程度に引き下げたい考えだ。

この日会見した東京ガスの市野紀生社長は「自ら水素社会へのパラダイムシフ トを起こしていきたいという気概でやってきた」と述べ、業界に先駆けた自社シス テムの普及促進への意気込みを示した。同社長は50万円前後まで値下げできれば 全自動給湯器(30万円)との価格差も縮まることから「爆発的に普及する」と見込 んでおり、2008年度にも約5000台、2009年度には1万台規模の導入を目指す。

ただ、本格的な実用化に向けては値下げとともに寿命を延ばす必要がある。市 野社長によると、初期の導入機も3年後にはその時点での最新型と置き換える予定。 ただ、供給メーカーの1社となる松下電器産業の中村邦夫社長は、すでに装置の耐 久性能を現在の3年間、1万3000時間から2010年には4万時間程度に引き上げ るめどがたっていると指摘。そのうえで、「国内のみならず海外にも期待してもら える商品になる」と国外での販売拡大にも意欲を示した。

今回の契約では家族4人の一般家庭の場合、電気・ガス料金を年間3万円節約 できるようになるという。同時に当初3年間のガス料金を3%割引し、月額の請求 金額に9500円の上限を設けてさらに年間3万円、計6万円程度の光熱費節減を可 能にする。同プロジェクトは国の補助金の対象となる見込みだが、所管官庁の経済 産業省と財務省が予算折衝中のため、現時点では未定。一般家庭の募集は来年早々 にも広告などを通じて行う。対象地域はメンテナンス体制が整えられる東京都、神 奈川県、千葉県、埼玉県南部など。導入家庭では当初3年間、システムに関する運 転データや使用に関したアンケートに協力することが求められる。

東京ガスは荏原製作所とカナダのバラード社の合弁会社である荏原バラードと、 松下電産の2社と同システムの開発を進めてきており、今回も両社から装置の供給 を受ける。東京ガスは松下と荏原バラードの家庭用燃料電池装置を来春、首相公邸 に納入する。

東京ガスの株価は前週末比4円(1.0%)安の417円、松下電産は同12円 (0.8%)安の1530円、荏原製作所は同6円(1.3%)高の475円。

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