アストラゼネカ「クレストール」など5薬品に安全リスク問題浮上

米食品医薬品局(FDA)の医薬品研 究員デービッド・グラハム氏は18日、英医薬品大手アストラゼネカの高脂血 症治療薬「クレストール」や欧州最大手の医薬品会社、グラクソ・スミス・ク ラインのぜんそく治療薬「セレベント」など5薬品を対象とした詳細な安全調 査が必要だと指摘した。

同氏は米上院財政委員会が開催した米医薬品2位のメルクの鎮痛剤「バイ オックス」回収をめぐる公聴会で証言。5薬品は副作用を相殺するほどの効果 がないか、リスクが証明されている医薬品と同じ特性を有しているか、あるい はより安全な選択肢が存在するかのいずれかだと指摘した。

メルクは9月30日、「バイオックス」を18ヶ月以上服用した場合に心 臓発作のリスクが高まることが調査で明らかになったとして、回収を実施した。 グラハム氏は、FDAの現行手続きでは同様の被害を避けることはできないと 述べたうえで、クレストールやセレベントのほか、製薬最大手の米ファイザー 製薬の鎮痛剤「べクストラ」、米アボット・ラボラトリーズの減量薬「メリデ ィア」、スイスのロシュ・ホールディングのにきび治療薬「アキュテーン」に 問題があると指摘した。消費者団体のパブリック・シチズンはメリディアとク レストールなどの医薬品の回収を訴えている。

同氏は公聴会に提出した書面証言で、12薬品の回収を勧めたことを明ら かにした。そのうち、アキュテ―ンと世界3位の製薬会社、フランスのサノフ ィ・アベンティスの関節炎治療薬「アバラ」は依然流通している。

フリードマン・ビリングズ・ラムジーのアナリスト、デービッド・モスコ ヴィッズ氏は、「今の段階では、グラハムの危険な医薬品リストは多くの注目 を集めるだろう。彼の発言は、特に現時点では、大々的に扱われるだろう」と 述べた。FDAは「もしまだ始めていないとしたら、間違いなく再調査を始め るはずだ」と指摘した。同氏はセレベントとクレストールが調査対象になる可 能性が高いとの見解を示した。

グラクソは発表文で、「セレベントと関係する死亡はすべて、FDAによ って十分考察されている」と述べた。

アストラゼネカは発表文で、同日のFDAの発言は「過去の発表声明やク レストールの有効性や安全性に関して当社が理解しているFDAの現状認識と 一致しない」と述べた。

ファイザーの広報担当者、スーザン・ブロ氏は、最近8000人の関節炎患 者を対象に実施した調査ではべクストラには問題はなかったと指摘した。

--共同取材:ワシントン Kerry Dooley Editor: Reichl

--* 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 千葉 佳奈子 Kanako Chiba (81)(3) 3201-3904 kchiba@bloomberg.net Editor:Okubo 記事に関する記者への問い合わせ先: ワシントン Kristin Reed (1)(202) 258-4162 kreed3@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Robert Simison (1) (202) 624-1812 rsimison@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE