三井鉱が買い気配、米ISGが買収打診-再生相「事務的には聞いている」

産業再生機構の支援下で経営再建中の三 井鉱山株が買い気配。米2位の鉄鋼メーカー、インターナショナル・スチール・ グループ(ISG)が産業再生機構に対し、三井鉱山の株式52%を取得する方 向で買収を申し入れたと一部報じられたことが好感され、買いが殺到している。

午前9時47分現在は、前日比50円高の378円、差し引き約298万株の 買い気配。ISGは、世界で需要がひっ迫している鉄鋼原料のコークスを三井鉱 山から安定確保したい考え。三井鉱山にとっては、大手メーカーの傘下に入れば、 新たな大口のコークス納入先が長期的・安定的に確保できることになる。

すでに、三井鉱山は、新日鉄とコークスの原料納入で10年の長期契約を 結ぶなど、コークス増産に動き出している。世界的な鉄鋼需要の拡大を背景に、 欧米の鉄鋼メーカーがアジアでの原料調達を強化するなか、三井鉱山が買収対象 になったとみられる。ISGは、来春までに蘭LNMグループと合併し世界最大 の鉄鋼メーカーとなることが決まっている。

16日付の日本経済新聞は、ISGが三井鉱山の52%の普通株式を買い取 り、経営権の取得を目指すと報じた。提示額は100数十億円のもようという。 再生機構は、早ければ年内にも入札方式で三井鉱山の売却先を決める見通し。

報道に対し、村上誠一郎産業再生機構担当相は午前の閣議後の記者会見で、 「事務的には聞いている」と事実関係を大筋認めたが、あくまで産業再生機構と 米鉄鋼メーカー間の話だとして、「現段階ではノーコメント」と述べた。

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