新日石株が続落、好材料は出尽くしとの見方-業績予想と配当引き上げ

石油最大手の新日本石油株が小幅続落し、 前日比4円(0.6%)安の656円。前日発表の決算で通期業績を上方修正すると ともに配当引き上げを打ち出したが、アナリストからは当面の好材料が出尽くし たとの見方も出ており、積極的な買いは見送られている。

新日本石油の株価は、10月に一時753円(終値ベース)まで急伸したが、 その後は一転して反落基調。株価は650-700円のボックス圏に戻っている。 日証金残高は、10月以降に大幅な買い越しに転じている。

新日石の05年3月通期の純利益予想は過去最高の1150億円(従来予想は 840億円)。年間配当額を1株当たり10円(従来は7円)に引き上げる。

クレディ スイス ファースト ボストン証券の薄井太アナリストは12日付リ ポートで、株主への利益還元方針は評価できるとしながらも、中間決算にサプラ イズ要因はなく、「今回の上方修正で、足元の好材料はおおむね業績予想に織り 込まれた」とみている。そのうえで、原油価格が今後下落するとの見通しに基づ き、来期以降は在庫評価損に転じる恐れがあること、需給緩和で販売マージンの 悪化が予想されることから、今年度が業績回復局面のピークになると分析。投資 のタイミングは、次期中期経営計画が明らかになる来年初めとの見方を示した。

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