米メルク:鎮痛剤「バイオックス」めぐり米司法省とSECが捜査

米製薬大手メルクは8日、米証券取引委員会 (SEC)への届出書で、同社の鎮痛剤「バイオックス」に関して米司法省と SECが捜査を開始したことを明らかにした。

届出書によれば、司法省は医療刑事捜査の一環として、バイオックスの販 売・マーケティング慣行についての情報提供を要求。SECもバイオックスに 関して非公式な捜査を進めている。

メルクは9月30日、バイオックスを18カ月以上服用した場合に心臓発作 のリスクが高まることがデータで示されたとして回収を発表。処方薬の回収と しては過去最大規模となった。バイオックスの昨年の売上高は25億ドル(約2600 億円)に上っていた。

バイオックスをめぐっては、10月15日までに300件以上の損害賠償訴訟が 服用者から起こされている。5日に明らかになった英医学誌ランセット・メデ ィカル・ジャーナルの記事は、バイオックスのリスクについては4年前から回 収に十分なデータが示されており、米食品医薬品局(FDA)は措置を取るべ きだったとの論評を載せている。

医薬品の安全性に詳しい米ハーバード大学のジェリー・アボーン氏は電話 インタビューで、「このような展開は、FDAの規制の有無にかかわらず製薬会 社が満たすべき標準を明確にすることにつながるだろう」と述べた。

メルクの8日株価終値は前日比36セント(1.4%)高の26.57ドル。同社 の株価は回収発表日の前日である9月29日から41%下落している。

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