きょうの【注目株】トヨタ、松下、みずほ、日電産、楽天、サハリン

2日の【注目株】は以下の通り。

トヨタ自動車(7203):1日発表した2004年9月中間期の連結純利益は 前年同期比11%増の5840億円となり、中間期としては3期連続で過去最高を 更新したが、市場では「予想の範囲内」との声が多い。また、04年度第2四半 期(7-9月期)の連結純利益が同1.5%減の2974億円となり、ブルームバー グのアナリスト予想(同2.6%増の3200億円)を下回った。「米大統領選挙を 直前に控え、市場全般では様子見姿勢が強く、為替動向や原油価格など収益を 左右する外部環境の先行きが不透明。トヨタの株価も市場全般の動きに影響さ れる公算が大きい」(日興シティグループ証券の松島憲之マネージング・ディ レクター)。

松下電産(6752):松下電器産業は1日、韓国LG電子が松下の保有する プラズマディスプレーの特許を侵害しているとして、東京地裁に日本国内での 販売差し止めを求める仮処分を申請した。東京税関にも、日本国内向けの輸入 差し止めも申し立てた。広報グループの押賀信吾氏が2日、明らかにした。

対象となるのはプラズマディスプレーで発生した熱を分散し、冷却するた めの構造に関する特許。昨年夏から松下はLG側に特許料の支払いを求め、交 渉を申し入れたが、交渉開始は今年6月。「問題解決に向けた積極的な姿勢が 見られず、話し合いは限界」(押賀氏)として提訴に踏み切った。

みずほ(8411):1日、9月中間期の連結純利益が従来予想の1400億円を

64.3%上回る2300億円に上方修正すると発表した。経常利益は貸倒引当金の計 上に伴う会計調整をするため、従来予想の3200億円より6.3%少ない3000億 円に下方修正したが、この調整を除けば実質増益という。

9月末の不良債権残高は2兆2250億円。不良債権比率は約3.1%だった。 金融庁は銀行に対し、不良債権処理を加速し不良債権比率を2005年3月末に半 減させる政策目標を課しているが、三井住友FG同様、みずほFGも9月末で この目標を前倒しで達成したことになる。

伊藤忠(8001):2日付の日本経済新聞朝刊は、サハリン島北東部海域 における石油・天然ガス開発プロジェクト「サハリン1」の事業主体である米 エクソン・モービルが生産する天然ガス全量を中国へ販売する方向で、中国大 手石油会社と交渉に入ったことが1日、明らかになった、と報じた。エクソン の交渉先は中国石油大手の中国石油天然ガスとしている。計画ではサハリンか ら日本までパイプラインを施設し、全量を日本が購入する計画だった。

「サハリン1」のプロジェクトは、日本から伊藤忠商事や、石油公団や石 油資源開発などが出資するサハリン石油ガス開発(東京都千代田区)が30%の 権益を保有している。総事業費は120億ドル(約1兆4000億円)以上が見込 まれ、現在までに16億ドル以上を投じている。

半導体銘柄:マッコーリー証券のジョージ・チャン・アナリストは1日付 レポートで、国内の9月の半導体在庫が前月比4%減と年初来初めて減少に転 じたと報告。前年同月比でも19%増と8月の20%増から減少し在庫調整が進 展している兆しがあるとして「当初は年明け以降と考えていたが前倒しで進む 可能性がある」と期待している。

日電産(6594):中期的に大型モーターや半導体メーカーなど3分野での M&A(合併・買収)目標を掲げているが、買収するとすれば年間の売上高が 1000億円規模の企業もしくは事業部となる公算が大きい。永守重信社長が1日 ブルームバーグ・ニュースとの取材で話した。

交渉相手や買収時期は明言しなかったが、買収先企業の再生には多大なエ ネルギーが必要なため、昨年傘下に納めた「三協精機の年間営業利益100億円 のメドがついてから」とコメント。三協精機の連結営業損益は今期80億円の黒 字を確保(前期は43億円の赤字)できる見通しのため、来年にも本格的に動き だしそうだ。

リコー(7752):赤字の光ディスク事業からの撤退によるリストラ費用発 生で、今期業績予想を下方修正したため前週末に急落したが、市場では不採算 事業からの撤退を英断と評価する声が多く、反発余地がありそうだ。野村証券 の和田木哲哉アナリストは1日付のリポートで、「中期成長と収益構造の改善 を目的として果断な決定を下したことをポジティブに評価」と指摘、投資判断 「2」(買い)を据え置いた。

楽天(4755):野球界の最高意思決定機関プロ野球オーナー会議は2日、 楽天とライブドアが申請している新規参入についての審査結果を午後2時から の会合で取りまとめる。終了後に滝鼻議長が記者会見する予定。

株式市場は「楽天がかなり有力」(石川照久・みずほインベスターズ証券 資情報室室付部長)とみており、楽天が新規参入者に選ばれても直接的な株価 への影響は織り込み済みとの見方が多い。むしろ楽天は11日に第3四半期(7 -9月期)決算を発表する予定で、決算数値とプロ野球参入が正式に決定した 会社側のより詳しい事業計画といった点が注目される。

一方、2日付の朝日新聞朝刊は、楽天が日本経団連に入会を申請したと報 じた。16日に認められる見通し。9月中旬に入会へ向け経団連に事前相談した。 同時期の9月15日にプロ野球への新規参入を表明し、同22日に本拠地を仙台 と発表しているが、楽天側は「時期が重なっただけで関係はない」としている という。経団連の奥田碩会長は楽天の運営する新球団の経営諮問委員会に名を 連ねている。推薦人は大和証券グループ本社の原良也会長。

西武鉄道(9002):子会社の近江鉄道(滋賀県彦根市、非上場企業)が有 価証券報告書に記載した持ち株比率について、関連会社の西武建設の保有比率 を過少表記していたと発表したことで、西武鉄道のグループ会社の企業ガバナ ンスに対する疑問が改めて浮上。

西武の発表によると、今年3月末現在で近江鉄道の発行済み株数のうち

14.5%(株数70万3000株)は西武建設が保有と報告してきたが、実際は

20.3% (同98万4000株)を保有しており、この差は社員や役員など個人投資 家が保有しているかのように報告してきたという。西武鉄道の池田敦常務は 「一定の株主数を外部に示すためだった」と説明した。

ワタベウェディング(4696):1日、2004年9月中間期の連結業績予想を 上方修正した。純利益は前年同期比5.4倍の5億6000万円で、従来予想(4 億円)を40%上回る見通し。目黒雅叙園をはじめとする国内挙式施設が順調に 稼働したほか、海外挙式数も拡大。ドレス・写真など周辺関連商品の売り上げ が伸びており、コスト削減や販売管理費の圧縮なども進んだため。05年3月期 通期見通しについては、中間決算発表時に公表する。

共同印刷(7914):1日、2004年9月中間期の連結業績予想を修正した。 純利益は前年同期比6.6倍の5億6000万円で、従来予想(4億円)を40%上 回る見通し。全事業において想定以上に原価を低減できたことが寄与する。た だ、印刷需要の低迷や受注競争の激化により、売上高は同1.1%減の513億円 と従来予想(540億円)を5%下回った。通期予想については5日の中間決算 発表時に公表する予定。

日高純度化(4973)):電子部品や貴金属に使われる各種めっき用薬品の 開発、製造などを行う日本高純度化学の株価動向に注目が集まりそうだ。同社 株は3日続伸後、1日は反落する展開となったものの、デジタル家電景気を背 景にした好業績が続くとの見方も出ている。マーケット・アンド・テクノロジ ーズ代表取締役の内山俊隆氏は、今後は一段の金融機関や年金基金ファンドの 資金流入も期待できる」という。

エキサイト(3754):インターネット総合情報サービスを提供するエキサ イトが2日、JASDAQ市場に新規上場する。公募価格は130万円。公募株 式数は3500株、売り出し株数は1500株。主幹事証券はみずほインベスターズ 証券。エキサイトは1997年8月に設立された。インターネットの検索サービス は97年12月から開始。検索サービスを軸に、映画や音楽などエンターテイメ ントやプロバイダーコンテンツに注力。

アコム(8572):1日、2005年3月期の連結業績を小幅上方修正した。貸 し倒れ関連費用や金融費用の減少で採算が改善するため、経常利益は従来予想 を7.4%上回る1370億円(前期比15.3%増)、純利益は同6.5%上回る783億 円(前期比11.4%増)となる見通し。

年間配当は、前期の80円から90円に10円増額する。予想EPS(1株当 たり利益)は487円78銭に増える見込みだ。

日立工(6581):株価が上昇基調を保っている。1日の取引時間中に一時 805円まで上昇、年初来高値を更新した。米国を中心に電動工具の販売が好調 に推移、2005年3月期は2ケタの増収増益が可能だとの見方が強まっている。

UFJつばさ証券では1日付の投資家向けリポートで、投資判断「A(買 い推奨)」を維持。今期の連結業績は売上高1120億円(会社予想は1120億 円)、経常利益100億円(同90億円)としていた事前の予想を据え置き、「今 期計画に上ぶれ余地あり」とした。

塩野義薬(4507):1日に発表した2004年9月中間期の連結営業利益は前 年同期比34%増の103億円に改善、営業利益率も10.8%と前年同期の7.8%か ら3ポイント改善した。採算の良い医療用医薬品事業に特化した経営体制に移 行したことが奏功したほか、事業構造改革や退職給付制度の改革により経費が 縮減できたのだという。

大阪証券取引所内で開催された決算会見に臨席した吉野公通・広報室長に よると、同社の塩野元三社長は、今後の収益寄与が期待される高脂血症治療薬 「クレストール」について、「来年3月末までに国内承認を頂けると期待して いる」と指摘した。ただ、塩野義ではクレストールの国内売り上げについては 今回の予算でまったく織り込んでいないという。

なか卯(7627):1日、9月中間期の業績予想(単体)を下方修正し、経 常損益が3500万円の赤字に転落すると発表した。従来予想は6500万円の黒字 だった。また、店舗閉鎖や既存店の改装で除却損が生じるため、当期赤字は従 来予想の1億円から4億2600万円へと悪化する。

丸紅(8002):丸紅の勝俣宣夫社長は1日、決算会見の席上、中間期で、 実態利益を示す指標であるコア・アーニングスが108億円増加した要因につい て、商品市況の上昇が全体の4割、中核事業における投資や効率化が6割を占 めると説明、「収益力が強くなってきた」と自信をみせた。通期の純利益予想 (370億円)は据え置いたが、経済環境の激変がなければ「最終結果は確実に 上振れする」としている。中間期連結純利益は前年同期比23%増の242億円だ った。

コナミスポーツ(4643):1日の取引終了後に公表された2004年9月中間 期の連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比5.5%増の22億円 となり、事前の予想に沿った内容となった。通期業績予想も据え置かれており、 業績内容に特段の驚きはなかったとみられる。

カネボウ(3102):2日付の日本経済新聞朝刊によると、産業再生機構の 支援を受け、カネボウから分離したカネボウ化粧品は、中国製薬最大手、三九 企業集団(深セン)グループと販売提携すると報じた。近く中国に合弁会社を 設立する。カネボウブランドの製品を日本から輸出し来年4月から三九の販路 で販売する。

富士写(4901):2日付の日本経済新聞朝刊によると、富士写真フィルム 子会社の富士ゼロックスは1日、上海の複写機と複合機の生産能力を約3倍に 拡大した。広東省の深センで主に生産するレーザープリンターとあわせ、同社 の全世界での生産台数の9割を2006年3月末までに中国に移管する計画。

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