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ドコモ:4-6月純利益13%減、値下げと販売費増-通期予想維持(4)

携帯電話国内首位のNTTドコモが30日発表 した2005年3月期の第1四半期(4-6月)決算は、連結純利益が1704億円と 前年同期比で13%減少した。第3世代携帯電話(3G)「FOMA(フォーマ)」 の販売強化に伴う費用が膨らみ、利益を圧迫した。通期の純利益は期初予想を据 え置いた。

第1四半期の売上高は1兆2211億円と2.5%減少した。「ファミリー割引」 や「パケホーダイ」(データ通信定額制)といった料金引き下げが響いて前年実績 を割り込んだ。値下げの結果、「1加入者当たりの平均月間収入」(ARPU、フ ォーマと2G合計)は7400円と前期平均(7890円)に比べて490円低下した。 前年同期(8060円)との比較では660円下がった。

この減収に加えて新たな顧客を獲得するために販売手数料を積み増したこと で、営業利益は18%減の2766億円に落ち込んだ。販売手数料は2G携帯電話で 3万1000円、FOMAはこれに数千円を上乗せした水準で、前年同期に比べて 1000円程度増加したという。

6月末の携帯電話契約者数は4640万7600人とこの3カ月間で48万900人増 加した。昨年6月末との比較での顧客数は204万6600人増加した。

通期予想は据え置き

通期(2005年3月期)の予想については期初予想を据え置いた。連結純利益 予想は前期比16%増の7510億円。この利益にはAT&Tワイヤレスの株式売却 益4800億円が含まれる。

記者会見した平田正之・副社長は第1四半期決算について「業績予想に占め る比率をみると堅調に推移した」と述べた。通期予想に占める比率をみると純利 益は23%、営業利益では33%になった。事前の調査でアナリスト3人は第1四半 期の純利益を1339億-1650億円と予想しており、実績はこれを上回った。

モルガン・スタンレー証券の田中宏典アナリストは、ドコモの第1四半期決 算について「営業利益ベースで20%台の減少を予想していたので、そんなに悪く はない」と述べ、「ほぼ会社の計画通り。解約率は低水準、コスト削減は進んだよ うで、ネガティブサプライズはない」と評価した。

田中氏は、ドコモについて、前期決算の発表(今期営業利益で25%減を予想) で「悪い材料はほぼ織り込まれている」と付け加えた。

ドコモ株の終値は、前日比1000円(0.5%)安の19万4000円。

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