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訂正:石油関連株:AOCや新日石が小高い-原油相場が最高値更新

アラビア石油を傘下に収めるAOCホールディング スが前日比19円(2.8%)高の695円、新日本石油は同4円(0.6%)高の682円といず れも続伸。28日のニューヨーク原油先物相場が過去最高値を記録しており、資源開発を 手掛けている企業にとって増益要因になるとみられている。

また原油高は在庫評価益を押し上げるため、コスモ石油なども小高い。ただ石油業 界では、現在でも製品価格へのコスト転嫁が不十分との指摘が出ており、株価の上昇力 は限定されている。新日鉱ホールディングスが小幅安となったほか、帝国石油も下げに 転じた。

28日のニューヨーク原油先物市場では、期近9月限が前日比1.06ドル(2.5%)高 の1バレル当たり42.90ドルで終了し、期近物としては過去最高値を更新した。ロシア の石油最大手ユコスが、主力シベリア部門の生産停止を政府に命じられたことから、石 油需給のひっ迫懸念が強まった。ロシアは、サウジアラビアと並ぶ石油生産国。

28日時点のドバイ原油価格は35.24ドル。帝国石油は4月28日、原油高を踏 まえて今期の海外開発原油価格を25ドル(従来予想は22ドル)に引き上げるとともに、 純利益予想を上方修正した。同時点のドバイ原油価格は32.34ドルだった。

国内石油会社は、少なくとも70日分の石油備蓄が義務付けられている。このため原 油価格の上昇は、在庫評価益を押し上げる効果があり、昭和シェル石油は27日、これを 理由に6月中間期の業績予想を上方修正した。その半面、原油調達コストを製品価格に 十分転嫁できないようだと、収益面ではブレーキとなる。

みずほ証券の角田樹哉アナリストは最新リポートで、昭和シェルの業績修正につい て、在庫評価益を除けば当初計画比で下方修正の内容となっており、価格転嫁の未達成 が原因と分析。在庫評価の影響を除いた通期の経常利益目標値400億円に対して、上期 達成率は23%程度にとどまるとしながらも、猛暑によるガソリン需要の増加などによっ て「挽回が期待できる環境ではある」と今後の動向に 注目している。

新日本石油の津田直和常務は27日の会見で、灯軽油などの中間留分のコスト回収に ついては「3分の2くらいしか取れていない」と指摘。また現在の市場環境では、9月 の製品卸売価格は引き上げの方向になるとの見通しを示す一方、夏場の需要期にガソリ ンの販売攻勢をかける動きが再燃するようだと「(末端では)値上げは難しくなる」と して、石油業界の現状に危機感を表明している。

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