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新日石:8月原油処理計画は前年比36%増-製品卸売価格据え置き

新日本石油は、8月の原油処理計画とし て前年同月比36%増の540万キロリットルを予定している。津田直和・同社常 務が27日の記者会見で明らかにした。昨年同時期には大阪製油所や麻里布製 油所(山口県)などが稼働を停止していたが、今回は正常に戻ることが寄与す る。また8月の石油製品卸売価格は前月比変わらずで据え置く。

7月の原油処理量は、前年同月比4%増の480万キロリットルとなる見通 し。麻里布製油所の原油処理装置が一時停止したため、当初計画の490万キロ リットルには達しないという。麻里布製油所と大阪製油所は、保安検査の虚偽 報告が発覚したため、昨年8月から約2カ月間にわたって操業を停止した。さ らに水島製油所(岡山県)でも昨年8月に原油処理装置が一時停止した。

津田常務によると、今年8月の原油処理は大幅に増加するものの、一方で 猛暑を背景に製品販売も好調なため、「玉繰り(現物確保)がけっこうきつ い」という。同社の製品販売別では、「とくにガソリンが出ている」ほか、国 内全体のC重油需要(9電力会社合計)は7月に前年同月比10%増となり、今 年初めて月間ベースで前年を上回った。

新日石は効率輸送の観点から製品ごとに最低在庫を設定しているが、「こ れ以上減らすと非効率配送になるぎりぎり」の状態。このため場合によっては、 割高な市中購入や輸入によって現物を確保せざるを得ないという。

新日本石油は8月の調達・輸出計画について、ガソリン3万キロリットル をシンガポールと韓国から輸入する一方、米国向けにジェット・ケロシン4万 キロリットルを成約済み。7月の市中購入は製品29万キロリットル、同輸入 はガソリン2万キロリットル。輸出は米国向けジェット・ケロシン10万キロ リットル。

○石油生産  7月見通し    前年同月比      8月計画

ガソリン  117万キロリットル(6万増加)  125万(15万増加)  
中間留分  229万キロリットル(31万増加)   247万(66万増加) 
C重油    69万キロリットル(28万減少)   83万(22万増加)

新日本石油の株価終値は前日比26円(3.8%)安の662円。

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