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CSFB証のガースウェイト氏:世界株の堅調予想、日本は楽観せず

クレディ・スイス・ファースト・ボストン 証券のグローバル・ストラテジスト、アンドリュー・ガースウェイト氏はこのほ ど、ブルームバーグ・ニュースとのインタビューに応じ、世界の株式相場が堅調 なトレンドを維持するとの見方を示した。米国の雇用改善が顕著なことや、企業 のキャッシュフローが過去最高水準にあることなどが背景。

地域別に見ると、市場心理がネガティブ材料に反応しやすくなっている米国 株については、アンダーパフォームを予想。金利上昇に遅行性のある欧州に投資 妙味があるとの認識を示している。

日本株については、デフレから脱却できれば、「買い」と判断しつつも、中 長期的には為替や負債の面から、楽観はできないと語った。

ガースウェイト氏の世界の株式市場に対する詳細な見方は以下の通り。

――株式市場の世界的なトレンドは。

「米国雇用が改善していること、企業のキャッシュフローが過去最高水準に あること、日欧の消費が改善していること、米国の利上げはゆっくりで景気の失 速懸念が小さいこと――の4つの理由から、堅調さを保つだろう」

――上昇シナリオを崩す要因は。

「中国経済、原油価格、米国のインフレの3点が挙げられ、特に米国のイン フレに対してはやや高い懸念を持っている。これまで賃金が横ばいで推移してい たのが、ここに来て3%ほど伸びており、これが金利を5.5%まで押し上げるよ うなら、家計や消費への影響が懸念される。個人の負債水準が高まっているだけ に、金利上昇への感応度は予想以上に高い」

――地域別の見方は。

「米国株はアンダーパフォームを見込む。米国景気の拡大が持続しているた め、モメンタムにポジティブサプライズは生じにくい。むしろ、景気指標などが どんな数字を示しても、ネガティブに反応しやすい状況で、景気の動向と株式相 場がパラレルに推移しない公算がある。妙味がありそうなのは、欧州市場だ。欧 州の株式相場はGDPの伸びで1%分しか織り込んでいない上、金利上昇の時期 が遅れることも理由の1つだ」

――日本やアジア株の見方は。

「日本株に対する投資判断は昨年3月から『オーバーウェイト』としている が、デフレからインフレに転じるようなら、『買い』になるだろう。ただし、企 業収益や個人消費はモメンタムを維持しながらも、景気指標の動向から見て5カ 月後にはトレンドが下を向くと見ている。日本は特に、景気敏感な市場であるこ とから、必ずしも楽観はできない。中長期的には国の負債が大きく、通貨は円安 傾向になると見られる上、人口動態から見ても懸念が残る」

「日本以外のアジアは、通貨が明らかに過小評価されており、日本株以上に アジア株は安いと考えている」

-- Editor:inkyo

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