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情報通信白書:ユビキタス目前に-ブロードバンド世界最速・廉価(3)

麻生太郎・総務相は午前の閣議に、日本の情 報通信の現状、課題や政策の動向を示した「情報通信白書」(2004年版)を提出 した。白書は日本のブロードバンド(高速大容量)サービスが世界で最も高速・ 廉価との現況を示した。そしてこの通信ネットワークを通じて「いつでも、ど こでも、何でも、誰とでも」情報のやり取りができる「ユビキタス」社会が実 現しつつあるとしている。

今回のテーマは「世界に広がるユビキタスネットワーク社会の構築」。OE CD(経済協力開発機構)加盟国の事業者が提供するブロードバンドサービス は、月額基本料金が安い上位10のうち8つを日本企業が占める。1位と3位は ソフトバンクが提供するADSL(非対称デジタル加入者線)、2位と4位はK DDIの光ファイバーサービスなどとなっている。

ブロードバンドの契約者数(2004年3月末)も1495万人と世界3位になっ た。この1年間で552万人、率にして59%増加している。

こうした通信環境の整備から、日本のインターネットの人口普及率は昨年 末で61%に上昇、人数にして7730万人に達した。携帯電話普及により、携帯電 話を通じてネットに接続する人が多くなってきたのもこの普及率を押し上げて いる。

ユビキタス市場、2010年に87兆6000億円

白書では、日本企業がパソコンや携帯電話以外にも、ネットワーク対応テ レビといった情報家電に電子商取引の対象を広げる意向であると指摘。こうし た流れで家電や家具などが通信ネットワークに組み込まれ、ユビキタスネット ワーク社会が構築されつつあるとしている。

その際に企業側は個人情報をいかに保護するか、ネットワークの安全性を いかに確保するかといった点を注意しているという。

総務省は、ユビキタスネットワーク市場が2010年に87兆6000億円に拡大 すると推計した。インフラ、ネットワークの整備や電子商取引(Eコマース) といった各分野が伸びるとみている。2003年から8年間の累計では449兆円に も達する。

また、ユビキタスネットワーク市場の経済波及効果は2010年で121兆円、 2003年からの累計では611兆円と試算した。

「情報通信白書」は日本の情報通信の現在や政策動向を国民に伝えるため、 総務省がまとめている。73年から毎年作成しており、今回が32回目。「情報通 信白書」は6日中に総務省のホームページ http://www.soumu.go.jp/ に掲載さ れる。

ドコモ株の午前終値は、前日比1000円(0.5%)高の19万2000円。

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