米マイクロソフト:反トラスト訴訟、連邦高裁が政府との和解を支持

米連邦高裁は、ソフトウエア最大手、米マ イクロソフトの反トラスト訴訟で、政府との間で成立した和解を支持し、より 厳しい制裁を求めたマサチューセッツ州の提案を退ける判断を全員一致で下し た。

今回の判決で、マサチューセッツ州とソフトウエア企業を代表する2団体 による訴訟は終結する公算が大きくなった。この日のナスダック(店頭株)市 場で、マイクロソフトの株価は前日比6セント高の28ドル56セントで取引を 終了した。

反トラスト法を専門とするハーバート・ホーベンカンプ氏(アイオワ大学 教授)は、「現実的にみて、これで終わりだ。和解に反対する州にとってはも う、なすすべがない」と述べた。同氏は、マイクロソフトを訴えた州への助言 役を務めた。

マイクロソフトは、欧州で一段と厳しい制裁に直面している。欧州連合 (EU)の行政執行機関である欧州委員会は3月24日、同社に6億1000万ド ル(約660億円)の制裁金を科すとともに、プログラム・データを同業他社に 公開すること、さらに音楽・映像再生ソフト「メディアプレーヤー」を搭載し ない基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」を販売するよう命じた。マイクロソ フトはこれを不服として6月8日、ルクセンブルクの第一審裁判所に上訴した。

米高裁はこの日、マイクロソフトと米司法省との和解案を承認したワシン トン連邦地裁のコリーン・コラーコテリー地裁判事の判断を支持した。コラー コテリー判事は、マイクロソフトに一層のソフトウエア・コードの公開と、コ ンピューター製造業者がインターネット閲覧ソフト「インターネット・エクス プローラー」を容易に除去できるような「ウィンドウズ」の開発を義務付ける 提案を退けた。

連邦高裁のダグラス・ギンズバーグ裁判長は、「地裁の判断は確固たる根 拠に基づいたものだ。判決の根拠は記録された証拠に基づいており、健全な内 容だ。裁量の乱用は見られない」とした。

--共同取材 ワシントン  Greg Stohr ニューヨーク Dina Bass 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: ニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae (1)(212) 318-2601 anishimae3@bloomberg.net Editor:Okochi/Kakuta 記事に関する記者への問い合わせ先: James Rowley at 1-202-624-1913 or jarowley@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Glenn Hall at (1) (202) 624-1966 or ghall@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE