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米3M:独占禁止訴訟で最高裁が上告を棄却-賠償金6800万ドル

米最高裁判所は30日、粘着テープの市場 独占に関する訴訟で、6800万ドル(約75億円)の賠償金支払いを命じた連邦 高等裁判所の判決を不服とする米3Mの上告を棄却する決定を下した。

商工業・消費者向け製品大手の3Mは、反トラスト法(独占禁止法)に基 づき、企業は価格が生産コストを上回っている限り、自社より市場占有率の低 い同業他社の追撃を阻止するために価格を引き下げることが容認されている、 と主張していた。3Mの主張には、通信大手のベライゾン・コミュニケーション ズ、医薬品大手のジョンソン・エンド・ジョンソン、半導体最大手のインテル、 清涼飲料最大手のコカ・コーラ、防衛大手のボーイング、製紙大手のキンバリ ー・クラークが支持を表明していた。

連邦高裁は、3Mが同業のルパージュ(株式非公開、本社ミシガン州テー ラー)を透明粘着テープ市場から「排除する」狙いで、割戻し制度や値引きを 活用した、との判断を示した。高裁によると、同市場では1990年代初期まで、 3Mが90%以上のシェアを有し、同社はそれを独占と認めたという。ルパージ ュは、より規模の小さいラベル市場で1992年までにシェア88%を確立してい た。

3Mの広報担当者、スティーブン・サンチェス氏は、最高裁による上告の棄 却は「残念な結果だ」と語り、同社は2003年第1四半期に、陪審員評決に基づ く賠償金と金利、その他コストを含め、9300万ドルの特別費用を計上した、と 述べた。そのうえで、最高裁の上告棄却は、「当社の現行の事業、慣行に何ら 影響するものではない」と付け加えた。

30日のニューヨーク株式市場で、3Mの株価は下落。現地時間午後零時45 分現在、前日比48セント(0.5%)安の89ドル32セントで推移している。

--共同取材 ワシントン James Rowley Editor: Rubin.

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