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UBS証の乾アナリスト:ドコモ「売り」、KDDI「中立」-格付け開始

UBS証券(東京支店)に移籍した通信業 界トップアナリストの乾牧夫氏は29日、NTTドコモやKDDIの株式格付け を開始した。業界最大手ドコモについては「Reduce」(売り)と厳しい見 方を示し、KDDIやNTTについては「ニュートラル」(中立)と格付けした。

ドコモについて乾氏は、今期(2005年3月期)は会社とほぼ同様の収益を 予想した。ドコモは今期について競争激化や値下げの影響で、売上高が前期比

2.5%減の4兆9200億円、営業利益は同25%減の8300億円と減収減益を予想し ている。

同時に株価格付けに際しては「すでに来期の動向が焦点」と指摘、来期(2006 年3月期)については今期比横ばいと予想した。来期についてドコモ自身は増 益になると読んでいるが、乾氏は「来期のV字回復はみえない」としている。

このため、ドコモの想定株価については15万1000円(29日終値は19万 6000円)という水準を示した。

KDDI、NTT、ボーダフォンについてはいずれも「中立」とした。想 定株価は順に63万9000円(同62万5000円)、57万8000円(同57万6000円)、 30万円(同29万3000円)。

乾氏はADSL(非対称デジタル加入者線)事業者イー・アクセスの株価 格付けも開始しており、「バイ」(買い)というレーティングを付けた。光ファ イバーの需要は拡大するが、それ以上にブロードバンド(高速大容量)通信の 普及ではADSLが伸びる余地がはるかに大きいと予想している。

こうした収益環境のなかで経営体制や財務体質も優れていることを評価し、 イー・アクセスの想定株価を71万円(同64万5000円)としている。

乾氏は日経金融新聞のアナリスト人気ランキングで2003年まで3年連続で 首位だった。3月末に日興シティグループ証券を退社しており、4月19日付で UBS証券に入社、この日からレーティングを開始した。

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