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NTT:自己株式6000億円の取得枠を承認、昨年の6倍に-株主総会

NTTは29日、都内の新高輪プリンスホテ ルで第19回の定時株主総会を開催し、総額6000億円の自己株式取得枠を承認 した。NTT株をめぐっては財務省が政府保有分の売却を再開する意向を示し ており、NTTとしても需給関係を悪化させることを防ぐため、昨年に比べて 枠を6倍に広げた。

自己株取得枠は株数では100万株が上限。昨年の株主総会では1000億円、 20万株の取得枠を決議していたが、自己株取得を進めて昨年12月12日までに 1000億円の枠を使い切っていた。自己株取得は政府保有株の放出も含めて、株 式の需給関係に大きな影響を与えないように有効な資本政策を進めるのが狙い。

財務省は財政制度審議会で、2003年度は見送ったNTTとJT株の売却に ついて2004年度の早い時期に売却を実施することが適当との意見で一致した。 株式市場の需給バランスを崩さないことを前提に、NTTの自社株買いに応じ る形で保有株を売却していく。NTT株は4月に63万円まで上昇するなど、昨 年に比べて株価水準が切り上がっている。

総会の会場では株主から株価水準についての質問が出た。これについては 宮村常務が、株価は中長期的には収益に沿うと前置きしたうえで、業績重視の 経営を進める考えを示した。さらに今期の100万株の自社株買い、中間期から の増配、四半期決算の実施といった取り組みを示し、株価上昇に期待を示した。

この日の総会ではこの自社株買いを含む6つの議案をすべて可決した。出席 した株主は1340人、所要時間は2時間35分(昨年は1690人、2時間5分)だ った。

NTT株は、前日比2000円(0.4%)安の57万4000円(午後1時1分現 在)。

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