新日石:7月の石油製品卸価格は据え置き-軽油のコスト未転嫁を回収

国内石油最大手の新日本石油は28日、7月の石油 製品卸売価格を前月比で据え置くと発表した。為替相場の円高などを受けて原油調達コ ストは低下したものの、軽油をはじめとした中間留分のコスト転嫁が不十分なことから、 これら未転嫁部分の回収を図る。

発表によると、原油価格の下落、為替相場の円高を受けて、6月の原油調達コスト は1リットル当たり約0.8円低下した。

ただガソリンについては過去のコスト上昇分がほぼ転嫁されている一方、トラック 業者向けの軽油を中心に中間留分は未転嫁部分が残っており「コスト未転嫁は1リット ル当たり2円近くになる。中間留分は一段の是正が必要」(津田直和常務)としている。

また石油情報センターによると、6月のレギュラーガソリン全国小売価格は1リッ トル当たり前月比5円高の113円となった。津田常務は、5月にガソリンの仮需要が発 生したと指摘したうえで、6月については「当社の出荷ベースではそれほど落ちていない が、影響はややあるかもしれない」との見解を示した。そのうえで、製品価格が下がると、 過去のコスト未転嫁部分の回収が困難になるうえに、販売店側の経営環境も厳しくなる と警戒感を示した。

新日本石油の株価終値は前週末比15円(2.2%)高の696円。

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