クレディ・スイス:マック共同CEOが退社、グルーベル氏の単独体制へ

スイス2位の銀行クレディ・スイス・グル ープは24日、ジョン・マック共同最高経営責任者(CEO、59)が退社すると 発表した。取締役会が共同CEOのオズワルド・グルーベル氏(60)を単独C EOに選んだことを受けて退社を決めた。

クレディ・スイスは発表資料で、マック氏は「契約を更新しないことで取 締役会と合意した」と述べた。2002年末のルーカス・ミュールマン前CEO退 任を受けて共同CEOに就任したグルーベル氏は7月13日付で単独CEOに就 任する。マック氏が務めていた証券部門クレディ・スイス・ファースト・ボス トン(CSFB)のCEO職はブレイディ・W.ドゥガン氏(44)が引き継ぐ。

発表資料によると、同社は投資銀行、保険、個人・法人向け銀行業務の3 部門に事業を再編する。グルーベルCEOは「責任範囲を明確に確立するため」 と説明している。また同社は、他社との合併は考えず、「保険事業の価値を最大 限に高めるためのあらゆる選択肢を検討する」としている。

クレジットサイツのアナリスト、サイモン・アダムソン氏は「共同CEO が並び立つ体制はうまく機能していなかった。予想外だったのは、単独CEO にマック氏ではなくグルーベル氏が選ばれたことだ」と話している。

食品メーカー最大手ネスレのピーター・ブラベックCEOなどスイス企業 の経営者が名前を連ねるクレディ・スイスの取締役会は、グルーベル氏を単独 のCEOに選んだ。ソイファー・コンサルティングのラファエル・ソイファー 会長は、「スイス人が主導権を回復した」と論評した。グルーベル氏は31年間 同社に務めた後、2001年末にいったん引退したが、02年7月に復職し、その後、 共同CEOに就任。マック氏との二頭体制となっていた。

事情に詳しい関係者は、取締役会は黒字回復を受けて単独指導体制に戻る ことを望んだのだろうと述べた。クレディ・スイス幹部はコメントを控えた。 マック氏のコメントは得られていない。

米国出身のマック氏は米モルガン・スタンレー・ディーン・ウィッター(当 時)で社長を務めていたが、フィリップ・パーセル現モルガン・スタンレーC EOとの権力闘争に敗れ01年7月にCSFBに転じた。CSFBでは従業員の 約33%を解雇してコスト削減を進め、同社を黒字に復帰させた。CSFBの2003 年業績は14億ドルの黒字だった。一方で、投資銀行業務のなかでも収益率の高 いM&A(企業の合併・買収)顧問と株式引き受けでは順位を落とした。マッ ク氏の就任時にCSFBは、M&A顧問で4位、世界の株式引き受けで6位の 地位を占めていた。現在はそれぞれ11位と8位に後退している。

ドゥガン氏は、欧州事業てこ入れの統括責任者としてマック氏が3月にロ ンドンに送り込んだ。CSFBのプライベート顧客サービスの元責任者マイ ク・キャンベル氏は「グルーベル氏とドゥガン氏は兄弟のような間柄だ」と指 摘。01年秋に両氏に会った際に「彼らが共通の文化的遺産を引き継いでいるこ とを強く感じた」と述べた。ドゥガン氏は1990年にバンカーズ・トラストから CSFBに移籍した。

--共同取材: George Stein Editor:Hertzberg

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