コンテンツにスキップする

ボーダフォンHD:グリーン社長辞任、後任選定-社長クラーク氏(2)

世界最大の携帯電話会社である英ボーダフォ ンの日本拠点、ボーダフォンホールディングス(HD)は23日、ダリル・グリー ン社長がこの日付で退任したと発表した。社長辞任の背景は明らかになっていな いが、自己都合による退職としている。

2001年10月に旧J-フォン(現ボーダフォン)取締役に就いたグリーン氏 は、同年11月に社長に就任。2002年12月には第3世代携帯電話(3G)「ボー ダフォン・グローバルスタンダード」のサービスを日本に導入し、2003年5月に は世界初のメガピクセル(100万画素以上)カメラ付携帯電話を発売した。

辞任の背景について、詳細は明らかになっていないが、ボーダフォンでは本 人の意思であり会社側の意向によるものではないと再三強調している。ボーダフ ォンHDは29日に定時株主総会を開催する予定。

グリーン社長の突然の辞任を受けてボーダフォン社内には動揺が広がってい る。クレディ・スイス・ファースト・ボストン証券の早川仁アナリストは、この 人事について「ボーダフォンの日本でのプレゼンスが落ちてきていることに対し て、立て直しを狙ったもの」と指摘した。

ボーダフォンの携帯電話の新規契約純増シェアは4月、5月と5%まで落ち 込んでいる。早川アナリストは「魅力的な新規端末が出てくるまでボーダフォン の復活は難しく、本格的な回復は来期になりそうだ」と予想している。

ボーダフォンはグリーン社長の辞任を受けてボーダフォンは後任社長の選定 を開始した。後任が就任するまではブライアン・クラーク取締役会議長が暫定的 に社長を兼務する。クラーク議長は「日本市場はボーダフォンにとって極めて重 要であり、優れた人物が社長に選定されることを確信している」などとのコメン トを発表した。

英ボーダフォンは8日から28日の日程で、ボーダフォンHD株を公開買い付 け(TOB)している。1株は30万円。結果は29日に公表する。TOB後にボ ーダフォンHDは上場廃止になる見込み。

西日本旅客鉄道(JR西日本)は23日、保有するボーダフォンHD株を英ボ ーダフォンに222億円で7月上旬に売却、209億円の譲渡益が発生すると発表し た。これに伴い今期(2005年3月期)の収益予想を中間期、通期ともに上方修正 した。通期連結純利益は639億円と従来予想(495億円)を29%増額した。前期 比では36%増になる。

ボーダフォンHD株の終値は、前日比1000円(0.3%)高の29万9000円。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE