【個別銘柄】三菱自、UFJ、住友鉱、医薬品、メディアS、穴吹興産

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

三菱自(7211):連日の上場来安値更新。終値は0.6%安の171円で、東証 1部出来高首位。新たな火災事故公表に伴う補償請求リスクなどが嫌気され、海 外のファンドを中心とする売りが膨らんだ。大手損保各社は、三菱自の事故です でに保険金を支払ったケースを再調査し、事故原因が三菱自の欠陥と判明すれば、 三菱自に「求償権」を行使する方針。

UFJホールディングス(8307):変わらずの52万8000円。金融庁はUF Jに検査忌避などを理由に内部管理態勢の確立・強化などを求めて4つの行政処 分を下したことを嫌気して安く始まった。先週末終値を上回る場面もあったが、 変わらずに引けた。7月下旬が提出期限の改善計画や、資本増強に向けた対応に 市場の関心は集まっている。

昭和シェル(5002):2.3%高の1000円。一時、3.7%高の1014円まで上昇 した。1000円の大台回復は1997年7月以来となる約7年ぶり。円高・ドル安に よる原油調達コストの低下期待や足元の石油製品価格への転嫁が順調に進んでい るとの見方が支援材料となったるようだ。このほかコスモ石油(5007)が3.7% 高の305円まで上昇し、年初来高値を更新したほか、東燃ゼネラル石油(5012) も同1.2%高の969円と年初来高値更新となった。

住友金属鉱山(5713):2%高の680円と4日続伸。5月6日以来となる1 カ月半ぶりの高値となった。海外でニッケルや金の価格が上昇していることで、 収益拡大期待が高まった。住友鉱山にとってニッケル価格が1ポンド当たり10 セント上昇すれば連結経常利益で7億円、金価格は1オンス当たり30ドル上昇 すれば同8億円の押し上げ効果となる。

医薬品株:軒並み高い。好業績にもかかわらず株価が割安な銘柄群とみられ、 見直し買いが進んだ。武田薬品工業(4502)は2.2%高の4720円、中外製薬 (4519)は同2.2%高の1743円、山之内製薬(4503)は2%高の3650円、三共 (4501)は3.1%高の2190円。エーザイ(4523)は同5.7%高の3320円と高値 を更新した。

富士重工業(7270):4.2%高の600円。一時、6.8%高の615円まで上昇し、 年初来高値を更新した。19日付の日本経済新聞朝刊が、米ボーイングと次世代 旅客機「7E7」の共同開発で、分担する中央翼の製造拠点を愛知県の半田工場 に設けることを決めた」と報じたことが手がかりとなった。

住友商事(8053):2.2%高の853円と反発。自動車部品メーカーのキリウ を約100億円で買収すると一部新聞が報道したことが好感されたもよう。報道に よると、住商は今回の買収で、海外を中心に自動車事業全体の底上げを狙うとい う。

大王製紙(3880):4.6%高の1159円。一時、7.0%高の1185円まで上昇し、 年初来高値を更新。直近安値の897円から約1カ月半で32%上昇した。期は2 ケタの経常増益が見込めるにもかかわらず、株価収益率(PER)が8倍前後と 割安だったことが評価された。

スミダ・コーポレーション(6817):3.1%高の3900円。一時7.5%高の 4160円まで上昇し、年初来高値を更新した。デジタル家電景気の拡大を背景に ノートパソコンや薄型表示装置向けの部品需要が高まり、同社のコイル受注が好 調に推移していることや、自動車用のブレーキ向けも今後伸びると期待され、買 いを集めた。

ウッドワン(7898):4.6%高の1060円。一時、東証1部上昇率トップに躍 り出た。合板床材やドアなど住宅建材関連の国内需要が回復基調にあり、2005 年3月期決算も会社予想を上回るとの見方が出ていることから、内需の物色対象 となった。同社が今年から中国市場に進出したことも、将来の収益拡大への期待 感から好感された。

中北製作所(6496)と菱洋エレクトロ(8068):終値は、中北製作所が

10.1%高の658円、菱洋エレクトロが0.6%高の1529円。大量保有報告書で、 米投資ファンドのスティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファ ンドの株式保有が明らかになり、大証2部の中北製作所と、保有比率の引き上げ が明らかになった東証1部の菱洋エレクトロの株価が、それぞれ大きく反応した。

イーラックス(6811):一時、5.9%高の235円まで上昇した。午前取引終 了後に、不動産事業子会社のクオンツが、セント・グランデと業務提携を締結し たと発表したことが好感された。今回の業務提携で、クオンツは用地取得や仕入 れなどの事業面で安定的な拡大が見込めるとしている。ただ、引けにかけて売り に押され、0.5%安の221円で取引を終えた。

穴吹興産(8928):穴吹興産の初値は1450円と、公募価格の1.9倍となっ た。香川県を地盤に分譲マンション事業などを展開する同社は18日、大証2部 に新規上場し、上場2日目での初値成立となった。公募価格は750円。公募株式 数は50万株、売り出し株式数は30万株。

メディアシーク(4824):終値は19%高の123万円ストップ高(値幅制限 いっぱいの上昇)で223株の比例配分となり、3008株の買い注文が残った。ハ イテク関連企業に対して事業戦略立案やマーケティング支援などのコンサルティ ングサービスやシステムの開発・運用などのサービスを行う同社が、7月末の株 主を対象に1株を3株とする株式分割を発表すると買いが殺到。株式分割の効力 発生日は9月17日。

ドワンゴ(3715):14.8%高の310万円と、ストップ高(値幅制限いっぱい の上昇)、買い気配のまま取引を終了した。携帯電話向けコンテンツ(情報の内 容)を提供する同社株について、野村証券が21日付で新たに投資判断を「2」 (向こう半年間の株価がTOPIXを5-15%上回る)としたことから、値上が り益狙いの買い注文が殺到した。

加藤製作所(6390):15.4%安の193円。油圧クレーン大手の加藤製作所が 過去の決算数値を99年3月期までさかのぼって修正すると先週末に発表、東京 証券取引所が上場廃止基準に触れる可能性があるとして監理ポストに入れたこと から、先行きを懸念した売り注文が殺到した。

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