昭和シェル株が7年ぶりに1000円台を回復-円高と製品価格の転嫁好感

昭和シェル石油の株価が前営業日比36円 (3.7%)高の1014円まで上昇し、1997年7月以来の1000円の大台を回復した。特 別な買い材料は出ていないようだが、円高・ドル安による原油調達コストの低下期待や 足元の石油製品価格への転嫁が順調に進んでいるとの見方が支援材料になっているよう だ。

日本グローバル証券の末崎孝幸・投資情報室長は「為替相場が110円を割り込み 108円台に入るなど円高関連で買われている。製品価格の値上げがある程度通ってきて いる点も材料」と指摘した。

一方、先週末の18日には、日経金融新聞で著名投資家のジム・ロジャーズ氏が有 望な企業の1つとして昭和シェルを取り上げたことがインタビュー記事として掲載され たが、「目先というより中期的な観点で取り上げていたようだ」(末崎氏)として特別 大きな買い材料になっているというわけではなさそうだ。

この日はコスモ石油の株価が前日比11円(3.7%)高の305円まで上昇し、 2001年9月以来の300円台乗せとなったほか、東燃ゼネラル石油は同11円 (1.2%)高の969円まで上昇して年初来高値を更新。新日本石油も同8円(1.2%) 高の673円と上昇している。

みずほ証券の角田樹哉シニアアナリストは、国内の石油製品需給は引き締まってお り、ガソリン価格への転嫁は順調なことなどから石油元売り業界の投資判断を「やや強 気」で継続している。昭和シェルについては目標株価を5月17日付で1000円に設定。 英蘭系メジャー(国際石油資本)ロイヤル・ダッチ・シェルグループの同社は、新日石 やコスモ石油などの民族系の元売りと異なり、資源開発部門は持たず石油精製部門が収 益の中心。今後の注目点として角田アナリストは「中間留分の転嫁や大口需要の転嫁交 渉をきっちりやることが最大のポイント」とみている。

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