ソニーとベルテルスマンの部門統合、反対者は著作権などで譲歩要請

ソニーと独メディア最大手ベルテルスマ ンが音楽部門統合の認可を欧州連合(EU)の監督当局に申請している件につ いて、事情に詳しい関係者は、両社が、楽曲の著作権などの管理を一部手放す よう要請される可能性がある、と述べた。

ブリュッセルで行われている非公開の公聴会では、統合に反対する企業や 団体から、(1)両社が抱える楽曲のオンライン配信を可能にする(2)契約 を打ち切るミュージシャンに未公開楽曲の権利を付与する(3)行使しない著 作権は失効させるよう著作権の行使に規制を講じる――ことが提案されている という。

ソニーとベルテルスマンは昨年12月に音楽部門を統合することで合意し た。実現すれば、280億ドル(約3兆635億円)といわれる世界の音楽市場で 約25%を占める業界2位の大手となる。最大手はビベンディ・ユニバーサル 傘下のユニバーサル・ミュージック。独立系レーベルやインターネット音楽配 信業者は、統合は競争を損なうとして反論を唱えている。

EUの行政執行機関である欧州委員会は、両社の部門統合に対する認可の 可否を7月22日までに決定する予定。

ベルテルスマンはこの日、電子メールによる発表文のなかで、「ブリュッ セルでの公聴会は生産的だった」と評価、「当社とソニーは、先に欧州委員会 が意見書で示した懸案事項のすべてについて、説明した。最終決定が下される まで、欧州委員会と積極的な関わりを続けていく」とした。ソニーの広報担当 者は、公聴会についてコメントを避けた。

2日目を迎えた公聴会では、米パソコン大手のアップル・コンピュータな ど、競合企業や業界団体、顧客などが証言した。匿名の関係者によると、欧州 委員会は、統合後の両社が主な競争相手と共謀して価格を引き上げることが可 能になる、と主張している。

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