コンテンツにスキップする

米メリルのアナリスト:REITの投資判断引き下げ-割高感指摘

証券最大手の米メリルリンチのアナリス ト、スティーブ・サクワ氏は、「エクイティ・オフィス・プロパティーズ・ト ラスト」など25本の米不動産投資信託(REIT)の投資判断を引き下げた。 運用対象の不動産価値との比較で割高感があると説明した。

同氏はリポートで、REITは現在、運用対象の不動産価値を7%上回っ た水準で取引されており、そのかい離率は過去の平均(2%)を超えていると 指摘。「REITは最善のシナリオの下では適切な価格で取引され、最悪のシ ナリオの下で若干過大評価されるようだ」とし、「別の懸念は、金利上昇と確 定利付き商品との競合だ」と分析した。

グリーンスパン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は先週、金融当局は 利上げの態勢が整っており、インフレ加速の場合は引き締めペースを加速させ る可能性も示唆した。サクワ氏は「金利動向を予想するのが仕事ではないが、 今後半年から1年、(金利は)おおむね上昇傾向だと思う」とし、「不動産の 価値は金利上昇に伴い低下する可能性が大きい」と指摘した。

モルガン・スタンレーREIT指数(配当収入含む)のことしの収益率は

0.1%と、S&P500指数の騰落率プラス1.2%を下回っている。REITは過 去4年間、S&P500指数を上回る成績を上げてきた。メリルはこの日、10年 物国債の利回りが5%あるいは5.25%に上昇すれば、同REIT指数は4- 8%低下する可能性があるとみる。

メリルは16本のREITの投資判断を「買い」から「中立」に、残りの 9本について「中立」から「売り」にそれぞれ引き下げた。同社の投資判断で は、「中立」とされた株は向こう1年間の総合投資収益率は最大10%と見込ま れ、「売り」は下落が予想される。

--共同取材 ロサンゼルス Daniel Taub、ボストン Danielle Kost

Editors: Serafino, Dunn, Kellermann

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE