【個別銘柄】建設・不動産株、アサヒ飲料、近鉄、兼松、アンジェスM

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

建設・不動産株:上昇。景気回復の恩恵が建設・不動産業界にも広がりつつ あり、業績回復への期待感から、大成建設(1801)、鹿島(1812)など大手ゼネ コン、大和ハウス工業(1925)、積水ハウス(1928)などの住宅メーカー、住友 不動産(8870)などが幅広く買われた。また、金利上昇局面をにらんだ住宅購入 の駆け込み需要を先取りし、短期的な買いが入っているとの指摘も聞かれた。 終値は大成建設が0.3%高の400円、鹿島が2.9%高の393円、大和ハウスが

1.4%高の1291円、積水ハウスが1.5%高の1215円など。

アサヒ飲料(2598):終値は9.0%高の1068円。約4年ぶりに1000円台に 乗せた。足元販売が堅調に推移して中期計画の初年度である2004年12月期業績 に下方修正の可能性が少なく、06年12月期最終年度の利益目標は達成可能との 見方が広がった。

近畿日本鉄道(9041)、オリックス(8591):プロ野球パ・リーグの「大阪 近鉄バファローズ」と「オリックス・ブルーウェーブ」の合併報道を受けて、そ れぞれの親会社である近鉄とオリックスの株価が逆行。近鉄株は上昇、オリック ス株が反落と、明暗を分けた。終値は近鉄が1.3%高の405円、オリックスは

2.8%安の1万2200円。近鉄は球団を手放すことで重荷がなくなり、収益改善が 期待されたとの声が聞かれた。一方、オリックスの下落は、球団合併の報道によ るものではなく、金利の上昇懸念などが背景との指摘があった。

シャープ(6753)、イオン(8267):終値はシャープが1.5%安の1709円、 イオンは1.1%高の4580円。液晶特許訴訟にからみ、関係悪化が懸念されてい た両社は11日取引終了後に、イオンが停止していたシャープ製品の取り扱いに ついて同日夜から取引再開することで合意したと発表したことが好感された。

東洋エンジニアリング(6330):終値は2.5%高の286円。一時は6.1%高の 296円まで上昇し、年初来高値を更新した。同社がブラジルの国営石油会社ペト ロブラスから、同国内の天然ガス輸送用パイプラインの敷設業務を400億円で受 注したと報じられたことが好感され、業績拡大期待が高まったようだ。

きんでん(1944):終値は3.1%高の636円。大幅反発。同社が島根県で大 規模な風力発電事業を計画しているとの一部報道を受けて、同社株に注目が集ま った。報道内容を契機に、関西電力向け受注が減少する一方でその他からの受注 が増えていることや、大型再開発案件も首都圏から近畿圏まで手広く顕在化して いることなど同社の経営環境全体を評価する動きにつながった。

アンジェスエムジー(4563):終値は3.6%安の72万2000円と3営業日続 落。一時は4.1%安の71万8000円まで売り込まれた。共同通信が12日、遺伝 子医薬品「HGF」の臨床試験を担当した大阪大学病院の教授ら5人に、アンジ ェス側が未公開株を割り当てていたと報道したことが嫌気された。

兼松(8020):終値は5.0%高の190円と3営業日続伸。一時は9.4%高の 198円まで上昇した。米ゴールドマンサックス・グループが兼松株を10.42%保 有したことが明らかになったことが好感された。海外機関投資家が大幅に出資し たことで、一般投資家などにとって買い安心感が広がったようだ。

アイシン精機(7259):終値は1.4%高の2200円と反発。一時は3.5%高の 2245円まで上昇し、上場来高値を更新した。トヨタ向けの販売が好調に推移し ていることや、主力のオートマチック・トランスミッション(AT)の拡販が進 んでいることで収益拡大期待が高まった。

太平洋セメント(5233):終値は2.2%高の277円と6営業日続伸。国内の セメント需要が会社予想を上回るとの見方から、収益拡大期待が高まったようだ。 クレディ・スイス・ファースト・ボストン証券は11日付で投資判断を新規に 「アウトパフォーム」と設定。目標株価は325円としていた。

住友信託銀行(8403):終値は2.3%高の757円と6営業日続伸。住友信託 をめぐっては先週末、UFJグループの投信会社2社の買収を検討し始めたとの 一部報道が出ているほか、UFJ信託銀行を買収することですでに合意している。 こうした業容拡大の動きを好感したとみられる。

丸善(8236):終値は5.6%高の283円。2営業日連続で急伸。一時は

9.0%高の292円まで上昇した。地合いがこう着するなか、個人投資家を中心と した物色が強まった。今期は連結純損益が7億円の黒字となる見込み。前期は 12億8700万円の赤字だった。

パソナテック(2396)、インターネット総合研究所(IRI)(4741):パ ソナテックの終値は6.3%高の153万円と4営業日ぶりに反発。一時7.6%高の 155万円まで上昇。IRIが11日、保有するパソナテック全株式を売却したと 発表したのを受けて、買い気配で始まった。一方、IRIの終値は2.6%高の71 万1000円と続伸。パソナテックの株式は、証券会社を通じて機関投資家に販売 されるという。

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