商船三井、川崎汽船が続伸:好業績ながら低PER、物色の矛先向かう

商船三井と川崎汽船が3日続伸、日本郵船 は4日続伸と、海運株がじわり人気だ。この日の東証1部出来高ランキングでは、 特に商船三井と川崎汽の商いが活況で、出来高は商船三井が東証1部で24位、 川崎汽船が13位に顔を出した。好業績ながら低PER(株価収益率)の海運各 社に、投資家の物色の矛先が向かっている。

午後2時10分までの株価は、商船三井が前日比0.7%高の545円、川崎 汽船は同2.9%高の529円。日本郵船も同0.8%高の478円と小幅高。業種別 では、TOPIX海運業の上昇率は同1.8%で第3位となった。

2005年3月期業績によると、日本郵船の連結純利益は前期比58%増の 550億円、商船三井は同11.9%増の620億円、川崎汽は同38.6%増の460 億円と、大手3社は引き続き最高益を更新する見通し。3-6月にかけて、各社 は北米向けコンテナ船定期航路の運賃を10%前後引き上げている。原油高騰に よる船の運航コスト増は懸念されるが、足元の業績見通しは明るい。

しかし、大手海運各社の今期の予想PERは、日本郵船が10.7倍、商船 三井が10.6倍、川崎汽船が6.8倍と、いずれも日経平均の17倍と比較する と、はるかに割安な水準。UFJつばさ証券も7日付の商船三井に関するリポー トで「燃料高が40-50億円のコストアップとなるリスクはあるが、吸収可能な 範囲。PER10倍の水準に割安感がある」(磯野雅洋アナリスト)とコメント するなど、割安感が目立っている。

このため、SMBCフレンド証券の中西文行投資情報部長は「海運株は内 需関連の一角で、米国ADR(預託証書市場)に上場しておらず、そういう意味 では外部環境の影響を受けにくい。特にここ1両日の動きについて言えば、低P ERの海運株に物色の矛先が向かっている」と指摘した。

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