官房長官:日本側の資源とりかねず配慮必要-中国ガス採掘施設建設で

細田博之官房長官は8日午後の定例記者会 見で、中国の企業連合が東シナ海の日中中間線付近の中国側海域で天然ガス採 掘施設の建設を開始したことについて、「資源問題として(日中)それぞれで 関心があるのも事実だ。海底油田、ガス田というのは、ぎりぎりの国境線間近 で掘ると事実上、相手国側の資源もとってしまうということにもなりかねない わけだから、その点の配慮が必要だ」と中国側に配慮を促した。

そのうえで「政府としては引き続き動向を注視するとともに、関連情報の 収集に努めていきたい」と述べ、情報収集などに努める方針を示した。

細田長官は今回の中国側による施設建設に対する日本政府の立場について、 「施設建設は東シナ海での大陸棚の境界確定に関して、わが方(日本)の主張 する日中中間線よりも中国側の水域で行われているものであり、大陸棚に関す るわが国の立場に直ちに影響を与えるものではないとの認識だ」と説明した。

共同通信によると、日本政府は8日までに中国側に抗議した。中川昭一経 産相が同日午前の閣議後の記者会見で「外交ルートを通じ、中国側に、日本の 排他的経済水域(EEZ)を侵す可能性があると伝えた」と述べたという。

それによると、日本政府は9日にマニラで開かれる東南アジア諸国連合 (ASEAN)と日中韓のASEANプラス3のエネルギー閣僚会議の際、中 国側にあらためて懸念を表明するとともに、試掘データの提供などを求める方 針。中国側は、中間線をEEZと認めず、東シナ海の大陸棚全域での経済的権 利を主張。試掘データの提供も拒んでいるという。

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